ハイゼットトラックはダイハツのトラック型軽自動車。「55thアニバーサリー ゴールドエディション」はハイゼットトラックの誕生55周年を記念して10代目S500PおよびS510P型に設定された特別仕様車である。
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10代目 ダイハツ・ハイゼットトラックとは?
2014年9月に約15年ぶりとなるフルモデルチェンジを行った10代目ハイゼットトラック。今回のフルモデルチェンジではライバルのスズキ・キャリトラック同様に大幅改良が行われた。
エクステリアは軽トラの枠を越えたスタイリッシュさを追求。ベーシックでありながら乗用車のような雰囲気を持たせた顔つきに変化した。
また、既存の軽トラには無かった個性的なボディカラーも含め全8色を設定。街乗りなど普段使いにも嬉しい仕様としている。
インテリアは使い勝手とシンプルさを両立。大型オープントレイなど合計20個の収納スペースを設けた。室内空間もフロントガラスを前だしにし、運転席とフロントガラスの距離を拡大。
ステアリング角度見直しとシートスライド量も増加させたことで広くて快適な室内空間に。ドアの開閉角度が拡大されたことにより女性や高齢者でも乗り降りしやすくなった。
メカニズムではプラットフォームを刷新。ボディ骨格の見直しやパネル剛性のアップ、マフラー変更によりノイズ発生を抑制。
エンジンもイーステクノロジーを適用し、高圧縮エンジンや電子スロットルを採用。5MTは5速をハイギア化&低粘度オイルを採用。ATには当時の軽トラとしては珍しい4ATを採用した。
さらにフロントサスペンションは型式を変更し操縦安定性を向上。ショートホイールベースも踏襲し最小回転半径を3.6mに進化させた。
安全面ではボディ骨格やや高張力鋼板の採用で衝突時のエネルギーを効率よく分散&吸収する骨格構造を実現した。
さらに運転席SRSエアバッグとプリテンショナー&フォースリミッター機構付フロント3点式ELRシートベルト(運転席と助手席)を全車に標準装備とした。もちろん56km/hオフセット衝突にも対応している。
防錆性能としてはキャビン、ドア、荷台などで構成されるアッパーボディの表面全てを防錆鋼板化。フレームの防錆鋼板化を拡大、カチオン電着塗装、中塗り、表面塗りの3層塗装を採用、フロントパネル樹脂化などおこない、「ボディ外板穴あき錆保証5年」、「ボディ外板表面錆保証3年」を全車につけた。
そして10代目では軽トラとしては珍しいパックオプションを豊富に設定。
「ビューティーパック」、「農業女子パック」、「スタイリッシュパック」など女性ユースをメインとしたセットパックオプションや、
「荷台パック」、「キャビンパック」、「スタイリッシュパック」、「ストロング防錆パック」など
実用性や快適性、カスタム性をアップさせるオプションなどを選択可能とした。
ハイゼットトラック 55thアニバーサリーゴールドエディションとは?特別装備とノーマルとの違い
その10代目キャリィトラックに、初代から数えて生誕55周年を記念する特別仕様車、「55thアニバーサリー ゴールドエディション」が2015年10月に販売された。
ノーマルモデルのスタンダードタイプのほか、ジャンボ、ハイルーフ、エクストラの全種類に設定されたこの特別仕様車は、軽バンのハイゼットカーゴのほか、ムーヴとミライース、にも同時期にそれぞれ生誕20週年と35周年を記念して設定された。
いずれもゴールドエディションの名のものとに専用ゴールドメッキグリル等を装着する華やかな特別仕様車となっている。
外装では
- 専用ゴールドメッキフロントグリル
- 12インチフルホイールキャップ
- 専用ゴールドべゼル付マルチリフレクターハロゲンフォグランプ
- ブラック塗装アウタードアミラー
- ボディ同色アウタードアハンドル
を。
内装では
- 専用ゴールドフェイスプレート付インテグレート CD・AM/FM 付ステレオ&10cm スピーカー+AUX 端子
- メッキステアリングオーナメント
を特別装備。
快適装備としては「トップシェイドガラス」、「大型荷台作業灯」を。
ボディカラーもには55thアニバーサーリー専用色の「アーバンナイトブルークリスタルメタリック」、
「マスカットグリーンメタリック」を追加設定し、内外装で55周年を記念すべく特別に仕立てた軽トラックとなっている。
エクステリア(外装)
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フロントデザイン。ゴールドエディション専用装備としてゴールドメッキグリルと専用ゴールドベゼル付きマルチリフレクターフォグランプを装着。
ノーマルタイプにはないゴールドメッキにより存在感と華やかさを強調した。この他フロントガラスはUVカットガラスとなる。
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10代目ではスタイリッシュなヘッドライトに大型メッキグリルを採用するなど、先代よりも外観が良くなっていたがこれにプラスしてゴールドパーツが加わったことでより一層の特別感が出ている。
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サイドから。ノーマルモデルではスタイリッシュパックとしてオプション設定されていた12インチフルホイールキャップを標準装備。アルミホイールには劣るがコストを抑えつつ見た目を良くしている。
この他ドアミラーはブラック化され、ドア先端には専用エンブレムが付く。
ボディカラーは写真のアーバンナイトブルークリスタルメタリック(紫系)とマスカットグリーンメタリック(緑系)をゴールドエディションとして専用設定(他に6色用意)。特にこの2色は軽トラックとしては異例のカラー設定である。
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リア。このあたりはノーマルと共通だが
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リアの右側、デカール上に55thアニバーサーリー専用エンブレムが付く。
エンジン・機能装備・安全装備など
エンジンはKF型3気筒DOHC自然吸気エンジンのみ。最高出力は46ps/5700rpm。最大トルクは6.1kg/4000rpmを発生。
エンジン以外にミライーステクノロジーを適用し高圧縮&低速トルク重視のエンジンで、燃費に貢献。トランスミッションは5MTまたは4AT。駆動方式はFRまたはパートタイム4WD(一部グレードではデフロック付き)となる。
その他にサスペンションを見なおしたことでノーズダイブ減少を低減している。さらにキャリイトラック同様に防錆化を強化したり、樹脂パーツを採用するなどで飛び石による塗装剥げの対策も行っている。
10代目ハイゼットトラック S500P/S510P型との違い
10代目ハイゼットトラック、S500PとS510P型との違いは駆動方式。S500P型ハイゼットトラックは後輪を駆動するFRの10代目ハイゼットトラック。
S510P型はS500Pベースで前輪を駆動する4WDのハイゼットトラック。なお、S510P型の4WDはパートタイム式4WDとなっており、運転者が任意で4WDと2WDの切り替えを行うタイプ。
一般的な軽自動車に用いられる生活四駆よりもパートタイム4WDは普段2駆の時は燃費が良く、いざという時の4駆は悪路となる荒れ地や畑、農道を走る際には頼もしいシステム。伝統的に軽トラなどではパートタイム4WDが採用されやすい。一方でタイトブレーキング現象が発生するため取り扱いには注意が必要だ。
インテリア(内装)
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インパネ。このあたりもノーマルと共通だ。
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ステアリングはッキステアリングオーナメントタイプ。商用モデルの廉価グレードではステアリングのエンブレムが非加工(ステアリングと同色)となることが多いのでこの点は嬉しい部分。
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みやすいスピードメーター。
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ゴールドエディションでは専用ゴールドフェイスプレート付インテグレートCD・AM/FM付ステレオ&10cmスピーカー+AUX端子が特別装備される。コストカットのため軽トラックの廉価グレードではカーオーディオ機器が省略されることがあるが、ゴールドエディションでは乗用モデル級の装備がなされる。
5MTのシフトノブ。レバーは4WDのハイロー切り替えで、デフロック(※5MT車のみ)やパートタイム4WDの切り替えはインパネのスイッチで行う。
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シート。
まとめ
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10代目ハイゼットトラックの55thアニバーサリーゴールドエディションは、外観を特別なゴールド仕様に。内装では省略されることの多いカーオーディオを標準装備するなど快適さと上品さをプラスした特別仕様車となっている。
特に目立つゴールドメッキの外観は珍しいもので、軽トラックでも個性を求めたい人に嬉しい部分である。
中古市場では10代目ハイゼットトラックの中でも滅多に出て来ない超レアなモデルで、希少価値が高い。ただし、サンバートラックのWRブルーリミテッドや、アクティトラックのスピリットカラースタイルのようなプレミアム価格は付いておらず、値段的には買いやすい。
軽トラックにしては派手なグリルでスタイリッシュな雰囲気など豪華さが際立つ1台。特別なハイゼットトラックが欲しい人は嬉しいモデルである。
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