【ロールーフ仕様 カスタムモデル・4ナンバー】ホンダ N-VAN+スタイル クール(JJ1/JJ2型) | シン・軽自動車マニア

【ロールーフ仕様 カスタムモデル・4ナンバー】ホンダ N-VAN+スタイル クール(JJ1/JJ2型)

N-VAN

N-VANはホンダの軽貨物車で、アクティバンバモス&バモスホビオの後継モデルである。本稿ではカスタムモデルの+スタイルクールを扱う。

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ホンダ N-VANとは?

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2019年7月に登場したホンダ・N-VAN

N-BOXN-WGNN-ONEN-BOX+N-BOXスラッシュに続くNシリーズの第6弾として登場したこのクルマは、それまでの常識を覆すFFの軽ボンネットバンをベースとする軽貨物ワンボックスとして誕生した。

それまでの軽ワンボックスというとスズキ・エブリイダイハツ・ハイゼットカーゴのようにエンジンを運転席下などの床下に配置し、ボンネット内にエンジンを持たないスタイルが主流。

ボンネット内にエンジンがない分広大な荷室長を誇るものだった。

その常識に対し荷室長が狭くなってしまうボンネット内にエンジンを持つ軽ボンネットバンのN-BOXをベースに開発されたホンダの軽ワンボックスがこのN-VANである。

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出典:ホンダ認定中古車

N-VANはN-BOXでも採用したセンタータンクレイアウトの採用で荷室を底床化。高さのある荷物も積載できるようにした。

さらに助手席にもダイブダウン機構を取り入れ助手席からリアシート、ラゲッジルームまでフルフラットな空間を実現。

そして軽バンでは初となるセンターピラーレス仕様により助手席側に大きな開口部を実現。それまでの軽貨物バンにはない利便性を実現した。

エンジンはNシリーズで搭載しているS07B型エンジンをN-VAN仕様へ最適化。低速トルクで高トルクを発生しつつ低燃費とした。

またトランスミッションはCVTのほか、S660のトランスミッションをベースに新開発した6MTを設定。高効率なエンジンと組み合わせてMT車であってもスムーズかつ高い静粛性を実現した。

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予防安全技術としては自動ブレーキのホンダセンシングをホンダ軽バンに初採用。以下の機能をグレードやトランスミッションにもよるが最大10個搭載する。

①衝突軽減ブレーキ
②誤発進抑制機能
③歩行者事故低減ステアリング
④先行車発進お知らせ機能
⑤標識認識機能
⑥路外逸脱抑制機能
⑦ACC<アダプティブ・クルーズ・コントロール>
⑧LKAS<車線維持支援システム>
⑨後方誤発進抑制機能
⑩オートハイビーム

さらに軽量かつ高剛性な素材を配置しドアインピラー構造によりセンターピラーレス構造であっても充分な衝突安全性を確保した。

また、N-VANでは快適性も重視。運転席は軽貨物にありがちな簡素でコスト重視のシートとは異なり、腰をサポートするホールド性の高いシートで長時間の運転での疲れを軽減。低床設計により足の運びをスムーズに乗り降りしやすくした。

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ワンボックス軽貨物との違い

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ボンネットにエンジンのないスズキ・エブリイやダイハツ・ハイゼットカーゴと、ホンダ・N-VANでは見た目以外に室内空間が大きく異る。

エブリイやハイゼットカーゴではボンネットにエンジンが無い分、運転席がより前にあり、後部座席も前側にある。

これによりラゲッジルームも広く、後部座席を倒すとさらに広大な荷室となる。その荷室長はエブリイで1910mm。ハイゼットカーゴで1950mm。荷室高はエブリイが1240mm、ハイゼットカーゴが(※ハイルーフで)1235mm

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一方のN-VANはボンネットにエンジンがあるため運転席がエブリイやハイゼットカーゴより後ろにあり、後部座席もより後方にある。

このためラゲッジルームも2台に比べ狭く後部座席を倒してもその荷室長は1510mmであまり長くならない。

ただしN-VANではあまり利用しないであろう助手席を倒して助手席からラゲッジルームまでフルフラットにできるようなっており、この場合の荷室長は約2600mmに達する。

横幅は広くならないため縦にも横にも大きい長物はさすがに無理だが、例えば脚立やサーフボードは余裕で積めるし、自転車はもちろんバイクも積載可能で、車中泊する場合にも有用な構造となっている。最大積載量は一般的な軽ワンボックスと同じく350kg(※+STYLE FUN 4WD、+STYLE COOL 4WDの最大積載量は300kg)。

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さらにその助手席側のピラーをタントのミラクルオープンドアのようにレスにすることで助手席側に広大な開口部を確保。この開口部はエブリイにもハイゼットカーゴにもない特徴で横からの荷物の積み下ろしを用意にした。

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加えて低床設計なのでラゲッジルームの床が低く荷物が載せやすく、荷室高も1365mmとライバルよりも100mmほど高くなっている。

例えば女性ドライバーで重たい荷物をラゲッジルームに載せようとした場合、ラゲッジルームの床が低いのでより少ない力で荷室を載せられる。

また、N-VANは燃費性能が良い。この手の軽ワンボックスは「その広大なラゲッジルームと引き換えに燃費には目を瞑る」のが常識だったのだが、N-VANは2代目N-BOXをベースにした軽量高剛性なボディと新世代エンジンと燃費効率に優れるCVTもしくは6MTを組み合わせることでFFのCVTでJC08燃費で21.2km/Lを実現。

一番悪い4WDの6MTでも17.6kmとこの手の軽ワンボックスにしてはかなり優秀だ。毎日仕事で乗る軽貨物だからこそ燃費は特に個人事業主には気になるところで、その点でもN-VANの特徴が現れている。

「N-VAN」と「N-VAN+スタイル クール」の違い

「N-VAN」はハイゼットカーゴエブリイのように仕事で使うベーシックな軽貨物的な内外装に対し、N-VAN+スタイルはメッキグリルやLEDフォグランプ、レトロデザインなホイールキャップ。

乗用モデルのようなポップなボディカラーに質感を高めたインテリアなど軽貨物でありながら乗用モデルに負けない内外装を持つグレードとなる。

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また、N-VANには無いターボ仕様が選択でき街乗り以外に郊外に遠出する場合も頼もしい。

さらにスタイルクールではシリーズ唯一ルーフがロールーフ仕様となり全高が若干低く、より乗用モデルに見える点もN-VANとの違いとなる。

N-VAN +スタイルクールの廃止(生産終了)とその理由

標準ルーフのカスタム仕様だったN-VANのクールだが、2021年2月の一部改良で廃止となった。

N-VANのスタイルファンのヘッドライト

出典:ホンダ認定中古車

デビュー当初はバモス・標準ルーフ(ロールーフ)仕様の受け皿的なグレードで設定されていたのだが、ヘッドライトがハロゲンヘッドライトだったり(LEDのプロジェクター式が非設定)、スタイルファンとは異なる標準N-VANと同じホイールキャップだったりと、カスタム仕様の割りには装備が簡素で中途半端な部分もあった。

そのためN-VAN・カスタムモデルは人気がハイルーフ仕様のスタイルファンに集中し、ロールーフのスタイルクールはそれほど売れなかった模様。

グレード集約時に整理対象(廃止・生産終了)となった。

【バモス後継・4ナンバー】ホンダ N-VAN+スタイル ファン(JJ1/JJ2型) 概要解説
N-VANはホンダの軽貨物車で、アクティバンとバモス&バモスホビオの後継モデルである。本稿ではカスタムモデルの+スタイルファンを扱う。出典:ホンダ認定中古車ホンダ・N-VANとは?特徴など 201...

N-VAN+スタイルクールのグレード 「スタイルクール ホンダセンシング」と「スタイルクール・ターボ ホンダセンシング」の違いなど

N-VANのカスタムモデル、スタイルクールのグレード展開は、自然吸気エンジン仕様「+STYLE COOL・Honda SENSING」とターボ仕様「 +STYLE COOL・ターボ Honda SENSING 」の2種類。

それぞれ運転支援機能を標準装備する。

標準N-VANやスタイルファンに関してはこちらから。

【アクティバン後継・6MT・4ナンバー】ホンダ N-VAN(JJ1/JJ2型)概要解説

【バモス後継・4ナンバー】ホンダ N-VAN+スタイル ファン(JJ1/JJ2型) 概要解説
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+STYLE COOL・Honda SENSING(+スタイルクール・ホンダセンシング)

+スタイルファンの自然吸気エンジングレード。標準N-VANのLグレードよりもワンランク、装備が良くなる。

エクステリアでは

  • クロームメッキグリル
  • オートライトコントロール付きハロゲンヘッドライト
  • LEDフォグランプ
  • ホイールキャップ(N-VAN・Lグレード共通)
  • 電動格納式ドアミラー
  • クリアーテールランプ(LED仕様)
  • ハーフシェイド・フロントウインドウ
  • ドアサッシュブラックアウト(センターピラー)
  • クロームメッキ・リアライセンスランプ

などを標準装備。

インテリアでは

  • ジャージー採用フロントシート表皮(CVT仕様にはアームレスト付き)
  • 運転席+助手席サンバイザー(バニティミラー付き)
  • 助手席側ワークランプ(LED)
  • フロントマップランプ(LED)
  • リアシートピロー
  • シルバー加飾のステアリングガーニッシュ
  • ピアノブラック調加飾のエアコンアウトレットリング
  • クロームメッキドアインナーハンドル

などを標準装備する。

快適装備は

  • PM2.5対応高性能集塵フィルター付きフルオートエアコン
  • Hondaスマートキー&プッシュエンジンスタート
  • ポップアップ機構付きスライドドア
  • 車速連動オートドアロックシステム(CVTのみ)
  • フロント2スピーカー
  • USBオーディオプレーヤー(AM/FMチューナー内蔵+AUX外部ジャック付き) ※2021年2月以降はオーディオ仕様となり非装備
  • 荷室アクセサリーソケット
  • ユーティリティナット(26個)    ※スタイルファンや標準N-VANは28個

などを標準装備。「ナビ装着スペシャルパッケージ」はオプション設定。

自動ブレーキ関連では衝突軽減ブレーキ〈CMBS〉、歩行者事故、低減ステアリング、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能、路外逸脱抑制機能を標準装備。

CVT仕様では追加で誤発進抑制機能、ACC〈アダプティブ・クルーズ・コントロール〉、LKAS〈車線維持支援システム〉、後方誤発進抑制機能が加わる(※6MT仕様は非装備)。

+STYLE COOL・ターボ Honda SENSING(+スタイルクール・ターボ ホンダセンシング)

+スタイルファンのターボエンジン搭載グレード。ターボにより力強い走りが特徴のグレード。ただし6MTが非設定で、CVTのみとなる。

装備内容は自然吸気エンジンの+スタイルファンと同じ。

N-VANの1年にかかる税金(軽自動車税)は? 4ナンバー軽貨物・自家用でN-BOXよりも安い

N-VANは4ナンバー軽貨物・自家用モデルのため、1年間の税金(軽自動車税)が5,000円。乗用モデルN-BOXなど、一般的な5ナンバーの乗用軽自動車は10,800円のため、年間5,800円浮く計算になる。

例えば10年保有したとなると単純計算58,000円もの節税になり、浮いた分で外のことに使えたりと、特に軽自動車が必需品な地方都市では他の軽自動車に比べてアドバンテージがある。

なお、一部他サイトで10,800円の記載があるが、これは間違い。5ナンバーの乗用モデルN-BOXなどと勘違いしていると思われる。

このほか車検時に必要な重量税は他の乗用モデルと同じで年間3,300円。車検時は2年分の6,600円が必要になる。

N-VAN+スタイルクールのエクステリア(外装)

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出典:ホンダ認定中古車

フロントデザイン。N-VANはN-BOXがベースでなんとなく似ているように感じるがよく見ると細部は異なる。ヘッドライトは2代目N-BOXに比べて縦方向に大きくし、斜めの切り込みを持たせることで商用車らしいベーシックな印象を与えている。

グリルもオーソドックスな水平基調で誰からも受け入れやすいデザインとした。バンパーもグリルと同じ用に水平方向を意識したデザインで非常にベーシック。

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出典:ホンダ認定中古車

スタイルクールではこれに大型メッキグリル、クロームメッキカバー付きLEDフォグランプを標準装備する。これによりスタイリッシュ感がかなりアップし、ベースモデルの軽貨物感がかなり薄れた顔つきとなる。

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出典:ホンダ認定中古車

サイド。横からも2代目N-BOXに近いがやはり細部が異なる。運転席付近のフロントクォーターガラスは非装備でボンネットのエッジは緩やかに傾斜。

リアのクォーターガラスも形状が異なり、サイドガラスからルーフにかけてもN-VANのほうがボリュームがある。

ボディサイド中央部には波線のような3本ラインのくぼみが与えられており、ワンポイントのアクセントとなっている。

また、若干ながらボディ剛性の強化にも一役買っている。さらにスライドドアの取っ手は商用車らしくベーシックなデザインで両側とも非電動の手動式となる。

スタイルクールではロールーフ仕様のためN-VANよりもルーフ部分が95mmほど低くリなり、かつボディカラーを7種類設定。

N-VANでは軽貨物らしい廉価な白系(タフタホワイト)とシルバー系(ルナシルバーメタリック)の2色のみだったが、スタイルクールでは乗用モデルと同じコストのかかるパールやメタリックなボディカラーを設定。

白(プラチナホワイトパール)、銀(シャイニンググレー・メタリック)、紫(プレミアムベルベットパープル・パール)、黒(クリスタルブラックパール)、ピンク(ビーチブロッサムパール)、青(ブリリアントスポーティブルーメタリック)、緑(ガーデンクリーンメタリック色の全7色から選択可能とした。

この軽貨物らしくないボディカラー設定も魅力の一つとなっている。

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出典:ホンダ認定中古車

助手席は上述のとおり助手席側センターピラーレスとなる。

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出典:ホンダ認定中古車

足元はホイールキャップ付き12インチスチールホイール。ホイールキャップではあるがデザインがレトロ調で軽貨物なN-VANによく似合うデザインとなっている。

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出典:ホンダ認定中古車

リア。2代目N-BOXベースだが、コンビランプは開口部を広く保つため細長デザインとなっている。ブレーキランプ部はLEDでスタイルクールでは唯一のクリアーテールとなる。

この他リアワイパーが通常の位置になくルーフ部分にきている。これは中央部にワイパーを設置すると内側にその分の膨らみが生じ、荷室スペースを圧迫してしまうため。

このためN-VANでは少しでも荷室スペースを広くするためあえてワイパーをテールゲート最上部へ移動させている。

エンジン・機能装備・安全装備など

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エンジンはS07B型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンとS07B型直列3気筒インタークーラー付きDOHCターボエンジンの2種類。

自然吸気エンジンの最高出力は53ps(39kW)/6800rpm、最大トルク6.5kg・m(64N・m)/3600rpm。

N-VAN用にチューニングされたS07B型エンジンで特に低~中速域でのトルクがN-BOXのものより太く、配送業などの業務用途で扱いやすくなっている。また耐久性や信頼性も向上し、走行距離が伸びやすい軽バンらしい専用仕様となる。

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出典:ホンダ認定中古車

ターボエンジンの最高出力は64ps(39kW)/6000rpm、最大トルク10.6kg・m(104N・m)/2600rpm。

ターボエンジンは2600回転で最大トルクを発生するため、自然吸気エンジンよりも街乗りで乗りやすく、エンジン音も静か。予算に余裕があるもしくはCVTでOKな場合はターボエンジンをオススメする。

トランスミッションは自然吸気エンジンのスタイルクールがCVTまたは6MT。ターボエンジン仕様のスタイルクール・ターボはCVTのみとなる。駆動方式はそれぞれFFまたは4WDとなる。

予防安全技術のホンダセンシングの内容は上述のとおり。

2021年2月の一部改良ではホンダセンシング非装備グレードを廃止。ホンダセンシングがグレード名に付かなくなり、全グレードでホンダセンシングが標準装備となったと同時にこのロールーフ&カスタム仕様である本稿のスタイルクールが廃止

以後カスタムモデルはハイルーフ仕様のスタイルファンのみとなった。

N-VAN+スタイルクールのインテリア(内装)

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出典:ホンダ認定中古車

インパネ。ベーシックなN-VANと基本デザインは同じだが、一部シルバー加飾やピアノブラック調塗装等で質感が向上している。具体的にはセンターのエアコン吹出口の水平ライン部をシルバー塗装。

運転席側のエアコンアウトレットリングをピアノブラック調とし、インナードアハンドルもクロームメッキとし、そのまわりはピアノブラック調としてスタイリッシュ感をアップさせている。

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出典:ホンダ認定中古車

ステアリングはウレタンステアリングホイール。

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出典:ホンダ認定中古車

自然吸気エンジン仕様(スタイルクール)のみに設定の6MTのシフトノブ。

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出典:ホンダ認定中古車

スピードメーターは全グレード共通でセンターにスピードメーター。左側にタコメーター、右側にマルチインフォメーションディスプレイを備える3眼メーター。

シンプルだが、非常に見やすくかつタコメーターが付いていることで商用車らしくないところも好印象だ。

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出典:ホンダ認定中古車

エアコンは全グレードでオートエアコンを標準装備。商用車ではマニュアルエアコンが主流だが、シートと合わせて快適空間を提供する。

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出典:ホンダ認定中古車

フロントシートはセパレートタイプ。N-VANのウリの一つでもあるフロントシートは、一般的な軽貨物のヘッドレスト一体型シートとは大きく異るサイトサポートや座面サポートがしっかりとしホールド性の高いシートとなっている。

これは軽貨物においても長時間運転することを考慮し、シートにこだわった為である。さらに生地は破れづらいよう一枚物とした。

スタイルクールでは表皮が上質なジャージー素材となる。その一方で助手席は補助的なものと位置づけ、軽トラのような簡素なシートとなっている。

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出典:ホンダ認定中古車

リアシート。軽貨物なのでヘッドレストが無い簡素なシートとなる。基本はシートを倒してラゲッジルームとして利用し、まれに人を乗せるという使い方がメインとなる。

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出典:ホンダ認定中古車

ラゲッジルーム。

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出典:ホンダ認定中古車

リアシート+助手席を倒した状態。上級のとおりラゲッジルームを倒した状態でも一般的な軽ワンボックスよりは荷室長は短めだが、助手席を倒してフルフラットにし、助手席をミラクルオープンドアとすることでその欠点をカバーする。

N-VAN+スタイルクールの評価

ホンダのN-VANはN-BOXをベースに、軽ワンボックスとしては異例の軽ボンネットバンをベースに誕生させた軽自動車である。

軽ボンネットバンゆえの積載量不足な欠点をN-BOXで培った技術でカバーしており軽ワンボックスとして充分通用するモデルに仕上がっている。

そのカスタムモデルの一つでロールーフ仕様のスタイルクールは、その名前のとおり軽貨物らしくないスタイリッシュな外観と少し上質な室内空間、パワフルなターボエンジンの選択も可能としたより乗用モデルに近づけたグレードとなっている。

ターゲットとしては休日のレジャーなどを楽しみたい層で、その縦長かつ背の高い室内空間を生かして自転車はもちろんオートバイも載せれてしまうほど。

このパッケージングで税金が圧倒的安い軽貨物(自家用軽貨物なら年4000円)ゆえ、魅力がかなり高い1台ともなってる。仕事はもちろん個人でもレジャーや車中泊でも活用できて燃費も良い。軽商用モデルという枠を越えたニーズがありそうなモデルでもある。

なお、ダイハツがN-VANに先駆けて似たようにウェイクをベースとした軽商用モデル、「ハイゼットキャディ」を登場させている。

ハイゼットキャディも似たコンセプトだが、助手席は折り畳めるものの完全フルフラットにはならず、後部座席を取っ払って2名乗車としているが荷室長はそんなに長くない。

ミラクルオープンドアのような機構も無いため後発のN-VANや自社のハイゼットカーゴに食われる存在となり、生産終了となってしまった。N-BOXをベースに軽商用モデルとしての機能性や利便性を突き詰めたN-VANが勝利するカタチとなった。

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