キャストはダイハツのトールワゴンおよびクロスオーバーSUV型軽自動車。「キャスト スタイル」はシティユースをメインとしたトールワゴン型のモデルである。本稿では2017年10月マイナーチェンジ以降を後期型とし、これを扱う。
出典:ダイハツ認定中古車
ダイハツ キャストスタイルとは?
キャストとは?スタイルの特徴
2015年9月に登場したダイハツのキャスト。軽自動車史上、しいては自動車史上でも異例となる同時3モデル展開でネット上を賑わせた。
キャストはまったく異なる3コンセプトのモデルを外装やセッティング、内装で変化させ、ベースが同じでもそれぞれのキャラクターを強くしたモデル展開を行なっている。
3つの異なるキャラクター、SUV系(アクティバ)、ストリート系(スタイル)、スポーツ系(スポーツ)のうちこの記事で扱うのは「スタイル」というスタンダードモデルである。
出典:ダイハツ認定中古車
キャストスタイルは個性を重視する軽ユーザをのニーズを吸い上げ、3兄弟のモデルの中でも一番スタンダートなタイプとして登場した。
エクステリア&インテリア
エクステリアは基本的に3兄弟共通となり丸みを十分に与え安心感のある台形フォルムとすることでムーヴやタントといったモアスペースなモデルとは異なる車らしい形状を実現。
水平基調のサイドシルエットも凛としたたたずまいを表現した。
プラスしてキャストスタイルでは街乗り(都会ユーズ)をメインターゲットととし、オリジナル要素としてバンパーモールやサイドロッカーモールにメッキ加飾を与えることで都会にマッチする上質感を演出した。
インテリアは水平基調のインパネ加飾と黒&ベージュの2トーンカラーを基調とした内装色でエレガント&ハイセンスを表現。また、蓋付きのインパネトレイの採用で上質感プラス落ち着きを与えた。
さらにシートにはスエード調の明るい生地を重ねたファブリックシートを採用することで、室内に華やかさを与えている。
ボディカラー
ボディカラーにはデザインフィルムトップを採用した2トーンカラーを含めて全13色を設定。かつてのミラジーノを連想させるオシャレ&レトロなボディカラー(プラムブラウンクリスタルマイカ)もメーカーオプションで用意した。
パッケージング
パッケージングはデザイン性をもたせつつも室内長を2005mm、室内幅は1320mm、室内高は1245mmを確保。大人4人がゆったりと座れるボディサイズを実現した。
また、軽量高剛性ボディ「Dモノコック」や「Dサスペンション」「Dアシスト」を採用することで、高い基本性能を実現。しっかりとしたハンドリングで、ロールや走行時のふらつきが少なく高い操縦安定性を確保している。
低燃費技術・静粛性など
静粛性も追求し、・ステアリングのパッド取付部にゴム材を使用することで、ダンパーとしての機能を加え、振動を吸収する構造とした。さらにボディパネルの隙や穴を減らし、音の侵入経路を低減している。
低燃費技術としては「ミライース」で培ったイーステクノロジーから「クールドi-EGR」や「CVTサーモコントローラー」、「樹脂化ボディ」を採用。2WDのFFモデルで30km/Lの低燃費を実現した。
自動ブレーキなど
出典:ダイハツ認定中古車
安全装備では衝突回避支援システムの「スマートアシストⅡ」を採用。
カメラとレーザーレーダー、ソナーセンサーの組み合わせによって、前方の車両との衝突の危険が高まった場合に緊急ブレーキによる危険の回避を支援。
さらに歩行者の検知や車線の逸脱も警報などでお知らせし、前方や後方へのアクセルとブレーキの踏み間違えによる飛び出しも抑制する機能を与えた。
キャストスタイル・後期型の改良点と前期型との違い
そのキャストスタイルは2017年10月の一部改良でフロントグリルのデザイン変更と衝突回避支援システムのアップグレードなどを伴い後期型となった。
後期型の外装面ではフロントグリルのデザインがより精悍になり印象がより上質寄りに。自動ブレーキの「スマートアシストⅡ」は「スマートアシストⅢ」にバージョンアップ。
高性能なステレオカメラや合計4個のコーナーセンサーを新たに採用し、歩行者対応の衝突回避支援ブレーキやオートハイビームなど高い安全性を実現した。
さらにボディカラーにかつてのミラジーノを彷彿とさせるグリーン系の「ダークエメラルドマイカ」を新設定し全7色15パターンを設定。デザインフィルムトップも設定を変更し、ライトローズマイカ×ホワイト、ダークエメラルドマイカ×ホワイトを新たに設定。
内装面ではインテリアアクセントカラーの設定を変更し、プライムコレクションの室内色をホワイトからブラウンに変更。それ以外のグレードはシルバーを標準設定し、メーカーオプションでバーガンディも設定した。
加えてそれまで特別仕様車だった「プライムコレクション」をカタロググレード昇格するなど内外装で魅力向上を図ったマイナーチェンジとなった。
後期型・キャストスタイルのグレード X,X SAⅢ、G SAⅢ、Gターボ SAⅢ、プライムコレクションの違い
後期型キャストスタイルのグレード構成は自然吸気エンジンでエントリーグレード「X」、エントリー自動ブレーキ搭載モデル「X SAⅢ」。
上級グレードは自然吸気エンジンの「G」グレード、上級自動ブレーキ搭載「G SAⅢ」。
ターボ仕様は上級ターボ仕様で自動ブレーキ搭載の「GターボSAⅢ」。
前期の特別仕様車からカタロググレードへ昇格した、レザー調シートなどを標準装備の「Gプライムコレクション SAⅢ」と「G ターボプライムコレクションSAⅢ」の8種類。
これ以外に特別仕様車が2種類設定されていた。
X
キャストスタイルのエントリーグレード。装備が簡略化され買いやすい価格帯のグレード。
エクステリアではハロゲンヘッドライトにフォグランプが非装備。スチールホイールでベーシックな外観に。
インテリアではウレタンステアリングにドアトリムは加飾無しのシルバー。
快適装備はパワステ、パワーウィンドウ、集中ドアロック、キーフリーシステムなどを標準装備。Xグレードでもオーバーヘッドコンソールを標準装備するが、ルームランプは電球タイプ。
安全装備は全グレードにABS、横滑り防止装置のVSC+TRC、ヒルホールドシステムなどを標準装備する。
2020年9月にカタログ落ちで廃止。
X SAⅢ
Xグレードに自動ブレーキの「スマートアシストⅢ」を標準装備したグレード。
カメラ&レザーレーダー&ソナーセンサーの3つの組み合わせた衝突回避支援ブレーキ、衝突警報機能、車線逸脱警報機能、誤発進抑制機能(前方&後方)、先行車お知らせ機能を搭載。
G
キャストスタイルの上級グレード。
エクステリアでは15インチアルミホイールにLEDヘッドライト&LEDフォグランプ、リアロアランプにメッキバンパーガーニッシュが付く。
インテリアでは本革巻きステアリングにインパネカラーガーニッシュにシルバー加飾をプラス。オーディオパネルがファインブラック、センタークラスターはプレミアムシャインシルバーとなる。
このほかルームランプがLED仕様、ドアトリムアームレストがプレミアムシャインシルバーに変更となる。
快適装備では運転席&助手席シートヒーターをオプション設定する。
2020年9月にカタログ落ちで廃止。
G SAⅢ
上記Gグレードに自動ブレーキの「スマートアシストⅢ」を標準装備した上級自然吸気エンジングレード。
カメラ&レザーレーダー&ソナーセンサーの3つの組み合わせた衝突回避支援ブレーキ、衝突警報機能、車線逸脱警報機能、誤発進抑制機能(前方&後方)、先行車お知らせ機能を搭載。
Gターボ SAⅢ
Gグレードにターボエンジンを搭載し、自動ブレーキの「スマートアシストⅢ」も標準装備した上級ターボ&自動ブレーキ搭載グレード。
Gグレードに追加でインパネセンターシフトが本革巻きタイプとなり、メッキシフトレバー付きとなる。
さらにカメラ&レザーレーダー&ソナーセンサーの3つの組み合わせた衝突回避支援ブレーキ、衝突警報機能、車線逸脱警報機能、誤発進抑制機能(前方&後方)、先行車お知らせ機能を搭載。
Gプライムコレクション SAⅢ
G “SAⅢ”グレードをベースにレザー調シートを採用し、インパネも豪華にした最上級グレード。前期では特別仕様車だったが、後期でカタロググレードに昇格した。
出典:ダイハツ認定中古車
G “SAⅢ”グレードに追加でインテリアは
- ブラックのレザー調シート表皮
- 本革巻きステアリング(メッキオーナメント、シルバー加飾付き)
- インパネガーニッシュとドアトリムはブラウン
- オーディオパネルがファインブラック
- センタークラスターとドアパネルがプレミアムシャインブラック
に変更。ただしシフトレバーはウレタンタイプ+メッキシフトレバーボタン付き。
このほかプライムコレクションでは運転席&助手席シートヒーターが標準装備となる。
Gプライムコレクションターボ SAⅢ
上記Gプライムコレクション”SAⅢ”にターボエンジンを搭載したグレード。
このほかGプライムコレクションSAⅢに追加でシフトノブが「本革巻きタイプでメッキシフトレバーボタン付き」に変更される。
特別仕様車 VS SAIII
2019年7月に設定された特別仕様車。上級グレードのG SAⅢグレードとそのターボ仕様であるGターボSAⅢをベースとし、快適装備を与えつつお買い得としたモデル。
VS仕様のエクステリアでは特別装備がないが、インテリアでは運転席&助手席シートヒーター、ウレタンステアリングホイールにメッキオーナメントとアクセントカラー(ボディ同色)をプラス。
パノラマモニター対応純正ナビアップグレードパック(G”VSSAⅢ”のみ)も標準装備としつつ、ベースモデルよりも安くなったお買い得な特別仕様車。
特別仕様車 Xリミテッド SAⅢ
2019年10月設定の特別仕様車。
エントリーグレードのXグレードをベースに「純正ナビ装着用アップグレードパック」や「シートヒーター(運転席&助手席)」を標準装備しつつ、お買い得としたモデル。
後期・キャストスタイルのエクステリア(外装)
出典:ダイハツ認定中古車
フロントデザイン。
出典:ダイハツ認定中古車
後期型ではフロントグリルのデザインを変更。前期型では台形状の網を周期的に配置し、グリル内部の上半分かつ台形部分のさらに上半分のみメッキ加飾したデザインだったが後期型ではこれを変更。メッシュ風の網を台形からひし形に変更。
X方向にクロスさせグリル内部全体でその一部をメッキ加飾としVラインを与えることで2代目ミラジーノにみられたレトロ感や上質感を追求した。
また、このグリルデザインは近づいたときと遠目で見たときとで印象が異なるようなデザインとなっており、飽きのこない工夫がなされている。
出典:ダイハツ認定中古車
ヘッドライトは引き続きターボグレード(Gターボ系)と自然吸気エンジンの上級グレード(G系)でBi-Angle LEDヘッドランプを採用。LEDクリアランスランプ付で省電力性能に貢献する。
これ以外のXグレードでは従来のマルチリフレクターハロゲンランプとなる。LEDフォグランプもXグレード以外で標準装備。
出典:ダイハツ認定中古車
サイド。このあたりは前期型と同じ。キャストシリーズはムーヴのようなワゴンタイプに分類されるのだが、全体的に丸みを与えボンネットの角を立て、特にリアにかけては斜めに切り落とすことで普通車に近いスタイリングとなっている。
俗にいう台形スタイルでちょうどホンダのN-ONEのようなスタイリングに近い。
特にタイヤハウス付近もタイヤに沿ってエッジを効かせることでボディにデザインの厚みを与え、ムーヴとは決別したデザインを実現している。この他サイドアンダー部分にはフロントと同じメッキラインが入る。
フロントドアのスーパーUV&IRカットガラスはコンフォータブルパックとしてGターボ系グレードに標準装備。G系グレードにはメーカーオプションとした。
出典:ダイハツ認定中古車
足元はG系グレードが15インチアルミホイール。X系グレードが15インチフルホイールキャップとなる。デザインは前期と同じでタイヤサイズは165/55R15。
出典:ダイハツ認定中古車
リアにかけても前期型と同じ。いかにも感のあるムーヴタイプとは違い、愛着の持てるスタイリッシュなデザインとなっている。なお、ブレーキランプは丸い部分で、ウィンカーとバックライトはバンパー下部に付いている。
エンジン・機能装備・安全装備など
エンジンは前期と同じKF型3気筒の自然吸気とターボの2種類。
自然吸気エンジンでは最高出力52ps(38kW)/6800rpm、最大トルク6.1kg・m(60N・m)/5200rpm。
ターボエンジンは最高出力64ps(47kW)/6400rpm、最大トルク9.4kg・m(92N・m)/3200rpmを発生する。
トランスミッションは全グレードでCVTのみとなり駆動方式はFFまたは4WDだ。6代目ムーヴで採用されたD アシスト機能がキャストにも備わり、スイッチ・オンで力強い走りを。オフ時はエコモードで燃費に貢献する。
同じくDサスペンションも採用しフロントにマクファーソン・ストラット式コイルスプリングを。
リアには2WDでトーションビーム式式コイルスプリング、4WDでは3リンク式コイルスプリングを採用。ボディにはDモノコックの採用で安定したハンドリング、ロール減少を実現している。
ダイハツおなじみとなった自動ブレーキアシスト機能は前期で「スマートアシストⅡ」だったが後期型では「スマートアシストⅢ」にバージョンアップ。
カメラ&レザーレーダー&ソナーセンサーの3つの組み合わせて衝突回避支援ブレーキ、衝突警報機能、車線逸脱警報機能、誤発進抑制機能(前方&後方)、先行車お知らせ機能を搭載した。
この他ヒルホールドシステムをアクティバの全グレードで標準装備とした。これ以外は全グレードでVSCとTRCが付き、横滑り防止機能、ABS、ヒルホールドシステムも備わる。
キャストスタイル LA250SとLA260S型との違い
キャストスタイルLA250SとLA260S型との違いは駆動方式。LA250Sは前輪を駆動するFFモデルのキャストスタイル。
LA260SはLA250Sをベースに全輪を駆動する4WDのキャストスタイル。4WDシステムには通称街乗り4WDと呼ばれるビスカスカップリングを用いたシステムで、普段はFF。雪道や悪路などで滑ると自動的に4WDに切り替わる。
ジムニーなどのパートタイム4WDと比べるとそこまで本格的ではないが、タイトコーナーブレーキング現象がほとんどなく、扱いやすくて燃費も良いため街乗り4WD、特に軽自動車やコンパクトカーでは良く採用される4WDシステムである。
なお、ビスカスカップリングは摩耗によって寿命をむかえる。
過走行な4WDのキャストスタイルの場合、寿命をむかえている場合があるので、駐車時などでハンドルをきって曲がり(4WD状態を作り出し)、ビスカスカップリングが配置されている後方から異音がしないか確認することをオススメする。
後期キャストスタイルのインテリア(内装)
インパネ。後期型ではデザインそのものに変更はないが、インパネアクセントカラーをシルバーに変更。インパネガーニッシュはグレードとによって「ブラウン」もしくは「シルバー」を設定したほか、
後期型ではメーカーオプションでバーガンディーも選択可能とした。
出典:ダイハツ認定中古車
プライムコレクションではさらに専用ブラウンカラーインパネを採用し、ブラックシートにあわせた高級感ある雰囲気となる。
出典:ダイハツ認定中古車
ステアリングまわりの仕様は前期型と同じでGターボとG系グレードで本革巻ステアリングホイール。X系グレードはウレタンステアリングホイール。
エアコンはオートエアコンで、Gターボ系グレードではコンフォータブルパックとして「スーパークリーンエアフィルター」を標準装備。G系グレードにはメーカーオプションとした。
これ以外に後期型ではスピードメーターのデザインを変更。文字フォントのサイズを拡大したことで、視認性を向上させている。このほかチルトステアリングが全グレードで標準装備。
出典:ダイハツ認定中古車
フロントシートはベンチシートタイプ。シートは前期型と同じでスエード調の明るい生地を重ねたファブリックシートを採用。
出典:ダイハツ認定中古車
プライムコレクションでは専用のレザー調ブラックシート表皮と、ブラウン色の専用ドアトリムクロス、ピアノブラック色ドアトリムパネルを採用し、質感を高めた。
出典:ダイハツ認定中古車
リアシート。スライド機構付き。
プライムコレクションのリアシート。
出典:ダイハツ認定中古車
ラゲッジスペース。ぱっと見セダンタイプのような外観だが、リアシートは分割可倒式を採用しシートアレンジも可能。
出典:ダイハツ認定中古車
リアシートを倒した状態。
後期・キャストスタイルの総評
出典:ダイハツ認定中古車
キャストスタイルの後期型はより上質&精悍になったフロントグリルに新ボディカラーとデザインフィルムトップの追加、スマートアシストⅢの搭載など小さな変更だがその素性を生かしたアップデートとなった。
特に「新グリル」と「ダークエメラルドマイカ」の組み合わせにより往年のミラジーノのイメージが出ており、個人的にはミラジーノユーザーへのアプローチのような印象を受けた。
コアなミラジーノユーザーであれば古くなっても修理費用を許容しつつ乗り続けるだろうが、ライトなファンであれば乗り換え候補として似たようなキャラクターのモデルを探すわけで、そういったライトなミラジーノファンにより受け入れられそうなマイナーチェンジといえよう。
キャストスタイル 販売不振・あまり売れなかった理由、中古車はお買い得
キャストは同じボディでもセッティングや専用パーツでスポーツ、街乗り、SUVと3タイプの異なるモデルを同時設定していた。
開発当時は少ないリソースで多用途に展開するための戦略だったがこれが裏目に出てしまった。ユーザー目線から見ると「中途半端」だったのである。
例えば「キャストスタイル」のライバルである「ホンダ・N-ONE」は見た目がとにかく良く、ぱっと見でレトロデザインの街乗り用とわかるモデル。
出典:ダイハツ認定中古車
「キャストアクティバ」のライバル「スズキ・ハスラー」も可愛らしい見た目+オフロードに強そうなデザインはすぐにSUVだとわかるものだったが、キャストアクティバはぱっと見でなんの車かよくわからず、説明を受けてはじめて理解できる車になっていた。

特に「キャストスポーツ」はスポーティなデザインを採用していたが、「アルトワークス」や「アルトターボRS」に比べるとオシが弱く、またスポーツモデルなのにそこまで高い走行性能を有しておらずこれまた中途半端だった。


軽自動車は性能以外に見た目も重要で、オシが弱く中途半端はキャストシリーズはライバル車種と比較しもて個性が弱く、あまり目立たない存在となってしまった。
車自体のデキは良いのだが、デザインやコンセプトで不人気車種となってしまった残念なモデルである。
その影響もあってか、中古市場には低走行で高品質な中古車が比較的安価な価格で出回っている。
キャストアクティバは後継モデルのタフトが出ている関係もあり人気がさほどなく、ハスラーよりも一回り安価。デザインが気にいれば素直にオススメしたいモデルである。

ピクシスジョイ/キャストスタイル 生産/販売終了について
ダイハツ キャストが遂に生産終了 いつ?もう買えない?
キャストスタイルOEMとして販売が続けられきたトヨタ版のピクシスジョイFたが、2023年春頃から生産終了の話が浮上してきた。
ピクシスジョイは今後フルモデルチェンジの予定が無く、そのままカタログ落ちし販売終了となる路線が濃厚と見られている。
そして2023年4月にはダイハツから受注・生産終了についての発表があり、キャストの公式ページでもアナウンスを掲載。これによると2023年6月上旬をもって生産終了することが確定した。
以後は在庫対応のみとなり、数ヶ月中に販売も終了となる。
キャストが生産終了する背景&理由とは?
直近の2023年2月の新車販売台数を見るとキャストスタイルは1432台。一方のミライースは5153台と、その差は歴然。
2022年4月~9月(上期)の販売台数を比較してもキャストスタイルが7903台に対してミライースが28444台と4倍以上の差がある。
※ホンダN-BOXは化け物級で、カスタムも含めて86876台。
これらデータからもキャストスタイルはまったく売れていないことがわかる。さらに売れ筋がスーパーハイトワゴン+スライドドア付きの軽自動車に完全にシフトし、ムーヴもあまり売れず派生のムーヴキャンバスに人気がシフトしている事を考えると、キャストスタイルの生産を続けることに疑問が残る。

世代の新しいセダンタイプの「ミラトコット」でさえも販売台数が芳しくなくいことを考えると終了が順当な判断とみる。

これら理由などからトヨタ版ピクシスジョイと同じく、ダイハツ・キャストスタイルも生産終了すると管理人はみている。
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