【2代目】スズキ スペーシアカスタム(MK53S型) グレード一覧・概要解説 | シン・軽自動車マニア

【2代目】スズキ スペーシアカスタム(MK53S型) グレード一覧・概要解説

スペーシアカスタム

スペーシアはスズキのトールワゴン型軽自動車で、スペーシアカスタムはそのカスタムモデルである。本稿では2代目を扱う。

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2代目 スズキ・スペーシアカスタムとは?

2017年12月にフルモデルチェンジし、2代目となったスズキ・スペーシアカスタム。この手のモデルとしては前身のパレットを含めると3世代目のモデルとなる。

2代目スペーシアカスタムでは歴代の中でも圧倒的な迫力と存在感のあるエクステリアデザインに、内装はブラック基調のカラーパネルやピアノブラック加飾、シルバー加飾でこちらも迫力を追求。

衝突軽減ブレーキのデュアルセンサーブレーキサポート、後退時ブレーキサポートなどを全グレードで標準装備とし、初代の後期で採用されたS-エネチャージはモーターのみで走行できる時間をプラスしたマイルドハイブリッドにグレードアップ。

デザイン、安全性、メカニズム面でのアップデートがなされたフルモデルチェンジとなった。

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エクステリアではフロント部に厚みをもたせ、フロントガラスを切り立った形状に。丸四角いボディに高いベルトラインで室内の広さと見た目にも大きさを感じるデザインとした。

また2代目ではスーツケースをモチーフにボディサイドに施したくぼみ(ビート)を与えやサイドドアガラスを囲んだドアにして旅に詰め込むスーツケースのワクワク感を想いながら個性や遊び心を与えた。

加えてカスタムでは専用の大型メッキフロントグリルやLEDヘッドランプ、アンダーグリルやLED加飾、サイドアンダースポイラーなどを採用し、カスタムらしい迫力や精悍さを与えている。

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インテリアでは水平基調のインパネ形状に運転席前の視界を確保し開放感と広々した室内空間を演出。

また、内装でもスーツケースをモチーフにしたグローブボックスを取り入れるなどエクステリアと一体感あるデザインとした。

カスタムでは標準モデルのホワイトカラーからブラックカラーに変更。カラーパネルはブラックパール色とし、他にもピアノブラック調や赤ステッチをシフトノブや不テアリング、シート表皮に施して迫力を追求した。

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パッケージングでは新プラットフォームの「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。低床を維持しつつ全高をあげることで先代モデルよりも室内高をアップ(1375mm→1410mm)させ居住性を向上させた。

さらに前モデルよりも前後乗員間距離を拡大し足元空間を広げている。また、スライドドア開口幅を20mm広げたり、開口部を20mm高くするなどしより後部座席の乗り降りをしやすくした。

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さらにパワースライドドアが閉まる動作中にドアロックを予約できる「パワースライドドア予約ロック機能」や、任意の位置でスライドドアを一時停止できる「パワースライドドア一時停止機能」を採用し後部座席への利便性を高めた。

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快適装備では車内の空気を循環し、エアコン使用時の前後席の温度差を少なくする「スリムサーキュレーター」をリアのルーフ部分にスズキで初採用。

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また、エアコン風を段階的に拡散させることができるエアコンルーバーも軽自動車で初採用した。

その他ではリヤドアトリムに引き出し式ロールサンシェードの採用や、後部座席へのパーソナルテーブルの左右設置(※ハイブリッドXSグレードのみ)し、ライト自動消灯システムを全車に標準装備とした。

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メカニズムでは先代までISG(モーター機能付き発電機)を使ったS-エネチャージだったが、2代目ではこのISGを高出力化し、かつリチウムイオン電池を大容量化したことによりマイルドハイブリッドにパワーアップ。

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モーターによるクリープ走行(最大10秒)や幅広い領域(発進から約100km/hまでの加速時)でのモーターアシストでさらなる低燃費を実現した。

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エンジンは6代目ワゴンRのR06A型をベースに、エンジンの冷却性能を強化(※自然吸気エンジンのみ)。

CVTも5kgの軽量化を実施し、ISGのモーターアシストによるトルクアップやエンジンとCVTの制御によって力強い加速でスムーズに走行できる「パワーモード」を初搭載した。

ボディ骨格には軽量&高剛性の「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。低燃費性能に加え、軽量・高剛性を両立させた。さらに、防音材や遮音材を最適に配置することで静粛性もアップさせている。

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自動ブレーキ面ではリヤバンパーに内蔵した4つの超音波センサーが車両後方にある障害物を検知し、自動でブレーキをかけることで後退時の衝突回避または被害軽減を図る「後退時ブレーキサポート」を軽自動車で初採用。

このほか

  • デュアルセンサーブレーキサポート
  • 誤発進抑制機能
  • 車線逸脱警報機能
  • ふらつき警報機能
  • 先行車発進お知らせ機能
  • ハイビームアシスト
  • 後退時ブレーキサポート
  • 後方誤発進抑制機能
  • リヤパーキングセンサー

を備えた。

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便利機能としては「全方位モニター用カメラパッケージ」をオプション設定。フロントガラス投影式のヘッドアップディスプレイを軽自動車で初採用し、より少ない視線移動での安全運転をサポートする機能をもうけた。

また、このオプション選択時には全方位モニター用カメラも標準装備となり、フロント、リヤ、サイド(左右)の計4カ所に設置したカメラの映像を合成・処理し、自車の周辺を俯瞰的に見ているような映像をモニターに映し出す全方位モニターに、周囲を立体的に360°確認できる「3Dビュー」を軽自動車で初採用となった。

さらに自車の前方および後方で左右から人やモノが近づくことを知らせる「左右確認サポート機能」も搭載。運転が苦手な女性でもラクにかつ安心して運転できるようにした。

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2代目スペーシア カスタムの特徴とノーマルモデルとの違い

スペーシアカスタムと無印スペーシアとの違いは外装、内装、ターボモデルの有無などがある。

エクステリアでは先代同様大型メッキグリルに専用ヘッドライト、専用フロント&リアバンパー、専用テールランプ、サイドアンダースポイラー、アルミホイールなどがカスタム専用となる。

内装でもブラック内装やタコメーター付きスピードメーター、専用シート表皮&ドアトリムクロスなどカスタム専用内装となる。

このほかボディカラーでもカスタム専用カラーが存在し、かつターボエンジン搭載モデルがカスタムだけ(先代のノーマルスペーシアにはターボ仕様があったが、2代目では未設定)という特徴がある。

2代目スペーシアカスタム(MK53S)の改良点(2型、3型)、後期型と前期の違い

2020年8月・2型改良

2020年8月20日にはマイナーチェンジを受け2型に。これにより安全装備が強化され、デュアルセンサーブレーキサポートが「デュアルカメラブレーキサポート」へアップデート。

夜間の歩行者検知機能が新たに追加されたほか、メーカーオプションの「全方位モニター用カメラパッケージ」の標識認識機能も改良され、従来の車両進入禁止に加え、はみ出し通行禁止・法定速度・一時停止にも対応した。

なお2型改良でそれまでの自動ブレーキ非搭載モデルの名称が「衝突被害軽減ブレーキ非装着車」から「スズキ セーフティ サポート 非装着車」に変更。廉価グレードのハイブリッドGのみの設定とした。

便利装備としてはハイブリッドGを除いて全グレードにUSB電源ソケット2個を追加。

フロント間欠ワイパーが時間調節付きとなる。さらにマルチインフォメーションディスプレイの背景色がアンバーからブラックへ変更された。

ボディカラーも若干変更され、モノトーンカラーでは「ツールグリーンパールメタリック」を廃止。変わりに「クールカーキパールメタリック」が追加設定された。

ツートンルーフ仕様はブラック2トーンルーフ2色を廃止。ホワイト2トーンルーフのみとし、新たに「クールカーキパールメタリック」と「シフォンアイボリーメタリック」を設定した。

さらにルーフレールが廃止されオプション名が「2トーンルーフパッケージ」から「ホワイト2トーンルーフ仕様車」に変更されている。

2021年12月・後期型(3型)改良

2021年12月24日の一部仕様変更(3型)では「全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機」を自動ブレーキ非装備モデルと車椅子仕様以外のグレードにオプション設定化。

カスタムでは自動ブレーキに「車線逸脱抑制機能」を追加し、それまでオプション設定だった「ヘッドアップディスプレイ」と「標識認識機能」が標準装備となった。

さらにフロントデザインもカスタムではグリルデザインが大幅変更され、トヨタ・アルファードのような存在感のあるオールメッキ仕様のグリルへ変更。

このほかハイブリッドGSのボディカラーでオプションの「ピュアホワイトパール」選択時、アルミホイールはホワイト塗装に変更した。

インテリアではインパネカラーパネルとシート表皮のアクセント色が変更された。ボディカラーにはワゴンRスマイルで先行する「インディゴブルーメタリック2」を追加設定した。

2代目 スペーシアカスタムのグレード一覧 ハイブリッドGS、ハイブリッドXS、ハイブリッドXSターボ違いなど

3代目フレアワゴン カスタムスタイルのグレード展開はベーシックな「ハイブリッドGS」、上級グレード「ハイブリッドXS」、ターボ搭載・最上級「ハイブリッドXSターボ」の3種類。

全グレードマイルドハイブリッド搭載で、自動ブレーキも標準装備する。

特別仕様車の設定は無し。

ハイブリッドGS

2代目スペーシアカスタムのベーシックグレード。

装備が一部簡略化され、価格を抑えたグレード。ただし、標準モデルのスペーシアのベーシックグレードよりは豪華。

エクステリアでは

  • LEDヘッドライト(ハイ/ロー両方LEDタイプ)、LEDフォグ、LEDポジションランプ
  • エアロバンパー
  • メッキグリル
  • サイドアンダースポイラー
  • ルーフエンドスポイラー
  • 14インチアルミホイール

などを標準装備。GSでは上級グレードではメッキ仕様のアウタードアハンドルがボディ同色で簡略化される

インテリアでは

  • ダークパープルのインパネ
  • メッキインナーハンドル
  • フロントドアアームレスト
  • タコメーター付き3眼式スピードメーター
  • USB電源ソケット×2(充電用)

ただしステアリングがウレタンステアリング、シフトノブの非革巻きタイプで簡略化される。

機能装備・快適装備は

  • フルオートエアコン
  • ロールサンシェード
  • オーディオリモートコントロールスイッチ
  • 後方助手席側パワースライドドア
  • スライドドアイージークローザー
  • チルトステアリング

XGグレードでは「運転席側のパワースライドドア」や「折りたたみ式シートバックテーブル」が非装備。

安全装備は

  • デュアルカメラブレーキサポート
  • 誤発進抑制機能(前進・後退)
  • 後退時ブレーキサポート
  • 車線逸脱警報機能
  • 車線逸脱抑制機能 (※2021年12月・一部改良以降)
  • ふらつき警報機能
  • 先行車発進お知らせ機能
  • ハイビームアシスト機能
  • 運転席&助手席エアバッグ
  • EBD付きABS

などを標準装備するが、XGグレードでは標識認識機能、全方位モニター用カメラが非装備となる。

ハイブリッドXS

2代目スペーシアカスタムの上級グレード。ハイブリッドGSよりも装備が豪華になる。

エクステリアではGSに追加で

  • メッキアウターハンドル
  • 15インチアルミホイール
  • 本革巻きステアリング(シルバーステッチ入り)
  • 本革巻きシフトノブ(シルバーステッチ入り)
  • 折りたたみ式シートバックテーブル
  • 両側パワースライドドア
  • 標識認識機能
  • 全方位モニター用カメラ(※オプション設定で選択可能)

が追加で標準装備となる。

ハイブリッドXSターボ

2代目スペーシアカスタムの最上級グレード。XSをベースにターボエンジンを搭載し、パワフルな走りが特徴。

ハイブリッドXSターボでは「ハイブリッドXS」に追加で「パドルシフト」と「全方位モニター用パッケージ」が標準装備となり、「USB端子」も付く。

エクステリア

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出典:スズキ認定中古車

フロントデザイン。2代目スペーシアカスタムでは歴代の中でも存在感や迫力のあるデザインが与えられた。

イメージ的には初代の末期に追加投入された「スペーシアカスタムZ」に近いのだがあのイメージをベースにグリル形状を変更し大型メッキフロントグリルとした点が主なポイントだ。

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出典:スズキ認定中古車

さらにバンパー下部にも造形を与えアンダーグリルやフォグランプまわりのメッキガーニッシュなどでこの手のライバルと似たようなデザインを与えている。

ヘッドライトはLED仕様となり、ポジションランプとフォグランプもLED仕様が全グレードで標準装備となる。

なお上述のとおり、2021年12月の3型マイナーチェンジ以降ではメッキグリルのデザインが変更され、より存在感の大きいデザインとなった。

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出典:スズキ認定中古車

サイド。標準モデルではスーツケースがモチーフだったが、カスタムでは標準モデル・2トーンカラー仕様車に標準装備のルーフレールがつかず、代わりにエアロ感の強い専用前後バンパーとサイドアンダースカートなどによりスポーティ感の強いデザインとなっている。

ボディカラーはベーシックなハイブリッドGSがモノトーンのみで9種類。上級のハイブリッドXSとハイブリッドXSターボがGSのモノトーン9種類に加えてルーフ部分をブラックカラーとしたツートーンカラー6種類の計15種類を設定。

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出典:スズキ認定中古車

足元はハイブリッドGSが14インチアルミホイール。

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出典:スズキ認定中古車

ハイブリッドXSとハイブリッドXSターボで15インチ切削加工&ガンメタ塗装のアルミホイールとなる。サイズは165/55R15。

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出典:スズキ認定中古車

リア。2代目スペーシアカスタムではフロント同様にメッキパーツを多用してリアも存在感の強いデザインとした。

コンビランプは先代同様クリアータイプでストップランプはLED仕様。形状がL字型からコンパクトな縦長に変更。標準モデル同様にバックランプが独立し、リアゲート中央に埋め込まれた。

さらにリアゲートのコンビランプすぐ下には左右に一直線状のメッキガーニッシュが追加され、ハッチ開閉のくぼみ部分にもメッキガーニッシュが与えられた。

バンパー下部のリフレクターも形状が横から縦へと変更し、イメージがかなり変わっている。エマージェンシーストップシグナルは全グレードで標準装備。

エンジン・機能装備・安全装備など

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出典:スズキ認定中古車

エンジンはR06A型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンと同インタークーラー付きターボエンジンの2種類。これにISG(モーター機能付き発電機)と専用リチウムイオン電池を組み合わせたマイルドハイブリッド仕様となる。

自然吸気エンジンの最高出力は52ps(38kW)/6500rpm、最大トルクは6.1kg・m(60N・m)/4000rpm。

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出典:スズキ認定中古車

ターボエンジンは最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは10.0kg・m(98N・m)/3000rpm。

モーターの最高出力は3.1ps(2.3kW)/1000rpm、最大トルクは5.1kg・m(50N・m)/100rpm。

リチウムイオン電池は5個搭載し、最大容量は10Ah。初代・後期で採用されたS-エネチャージ仕様よりもモーターの出力&トルクがアップし、リチウムイオン電池も容量が増えたことで動作領域やアシスト時間が増え「マイルドハイブリッド」となった。

モーターの出力は3.1馬力とたいしたことないように見えるが最大トルクは5.1kgもあり、エンジンと組み合わせると理論上は11.1kgに達する。

これは一般的な軽ターボ車に匹敵するトルクで、自然吸気エンジンながら力強い加速を実現している(※理論上なので実際はここまでトルクが出ていない点とアシスト時間に限りがあるのでいつでも出せるわけではない点に注意)。

トランスミッションは全グレードでCVTのみ。駆動方式はFFまたは4WD。安全装備としては運転席、助手席SRSエアバッグに加えてフロントシートSRSサイドエアバッグを全グレードで標準装備。

横滑り防止装置のESP、ヒルホールドコントロールも全グレードで標準装備。シートリマインダーはX系グレードで標準装備とした。

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自動ブレーキとしては上述のデュアルセンサーブレーキサポートを全グレードで標準装備。単眼カメラとレーザーレーダーの組み合わせで人や車を夜間も含めて検知する。

このほか「後退時ブレーキサポート」を軽自動車で初採用し、「誤発進抑制機能」、「車線逸脱警報機能」、「ふらつき警報機能」、「先行車発進お知らせ機能」、「ハイビームアシスト」、「後退時ブレーキサポート」、「後方誤発進抑制機能」、「リヤパーキングセンサー」を備える。

便利機能としては「全方位モニター用カメラパッケージ」をオプション設定。クルマの前後左右に4つのカメラで別売りのナビゲーションと組み合わせれば「全方位モニター」を実現する。さらに「左右確認サポート機能」も備えた。

2021年12月の3型マイナーチェンジでは自動ブレーキの機能に「車線逸脱抑制機能」を追加。それまでオプション設定だった「ヘッドアップディスプレイ」と「標識認識機能」も標準装備となった。

便利機能としては「全方位モニター用カメラパッケージ」をオプション設定。クルマの前後左右に4つのカメラで別売りのナビゲーションと組み合わせれば「全方位モニター」を実現する。さらに「左右確認サポート機能」も備えた。

スペーシアカスタムは燃費が悪い?良い?ダメなの?

スペーシアカスタムの口コミや燃費報告では燃費が悪いとか、良くないというレビューや報告がある。

これはスペーシアカスタムという車種がアルトワゴンRミライースムーヴなどの背の低いモデルと比べると車重が重たく、空気抵抗も大きいボディを採用する点にある。

また、同じスペーシアカスタムでも4WDモデルでは部品数が増え車重が増加。さらに4WD走行時は抵抗が増えるため、スペーシアカスタムの4WDモデルは特に燃費が悪くなりやすい。

もちろんライバル他社もこの手のスーパーハイトワゴン(N-BOXタントルークスeKスペース等)では燃費はそこまで良くなく、横並びの傾向がある。

スペース優先で室内空間や居住性に全振りしたスーパーハイトワゴンの宿命ともいえる部分で、このあたりは軽自動車に何を求めるかによって選択してほしい。燃費最優先ならアルトなどのセダンタイプ。燃費と居住性の両立ならワゴンRやワゴンRスマイル、居住性や積載性がメインならスペーシアといったことろだ。

ちなみに2代目スペーシアそのものは先代のスペーシアや、初代に相当するパレット時代よりも車重が軽量化され、効率のいいトランスミッションや燃費に優れたエンジン、マイルドハイブリッドシステムの採用でスーパーハイトワゴンとしては燃費が向上している。

インテリア

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出典:スズキ認定中古車

インパネ。水平基調を基本にブラックパールカラーのアッパーボックス、随所にピアノブラック調のインパネカラーやシルバー加飾を組み合わせてエクステリア同様に迫力あるデザインとした。

先代モデルとは異なる独特の雰囲気が与えられている。ステアリングはハイブリッドGSがウレタンステアリング。ハイブリッドXSと同ターボが本革巻ステアリングホイールとなる。

ステアリングオーディオスイッチは全グレード標準装備で、パドルシフトはターボ仕様のみの装備。標準モデルでもあった「パワーモード」は自然吸気エンジンのハイブリッドGSとハイブリッドXSのみ。

なお、3型マイナーチェンジ以降ではインパネカラーが一部変更となる。

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出典:スズキ認定中古車

スピードメーター。標準モデルではタコメーターが無かったが、カスタムでは全グレードでタコメーター付きの3眼メーターとなる。

スピードメーター下部の液晶ディスプレイは初代後期と同じ「マルチインフォメーションディスプレイ」で、走行距離や外気温のほかマイルドハイブリッドの状態などをリアルタイムでドライバーに通知する。

上部のブルーの部分は「ステータスインフォメーションランプ」でエコ運転状態を表示(ブルーは通常、グリーンはエコ運転、ホワイトは減速回生発電)。

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「全方位アップグレードパッケージ」選択時にはフロントガラスにヘッドアップディスプレイを軽自動車初採用。

車速やシフト位置、デュアルセンサーブレーキサポートの警告などが、視線の先に焦点を合わせやすいように表示され、メーターパネルを見なくても確認可能。

ドライバーの視線移動や焦点の調節を減らし安全運転に貢献する。

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出典:スズキ認定中古車

フロントシートはベンチシートタイプ。2代目のシートは中央とサイドで表皮デザインが変化することこそ変わりないが、形状など細部まで作り込まれ特にシート両サイドのサポート部が立ちホールド力がアップした。

ベーシックなハイブリッドGSではサイド部にファブリック素材。上級のハイブリッドXSとハイブリッドXSターボではレザー調となり、加えて赤ステッチの加飾がプラスされる。

なお、3型マイナーチェンジ以降ではシート表皮のアクセント色が変更されている。

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出典:スズキ認定中古車

リアシート。スライド機構付き。

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出典:スズキ認定中古車

後部座席にはロールサンシェードが上級グレードに標準装備(※ハイブリッドGSは非装備)。

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出典:スズキ認定中古車

天井部分にスリムサーキュレーターを全グレードで標準装備。

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出典:スズキ認定中古車

ラゲッジルーム。

まとめ

2代目 スペーシアカスタムの総評

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2代目スペーシアカスタムはさらに個性的にかつ精悍さアップさせたエクステリア。

実用性とデザインを両立させたインテリアにパワーアップしたマイルドハイブリッド、さらに広くなった室内空間、自動ブレーキのデュアルセンサーブレーキサポートに全方位モニターによる運転サポートなどスズキの持てる技術を惜しみなく投入し、多方面に及ぶ技術でハイトワゴン市場にアプローチしたモデルとなった。

その改善点は過去のモデルやライバル車種から教訓を得ているもので、2代目スペーシアは歴代のモデルの中でも見た目、内装、燃費、実用性、安全面とトップクラスの出来となった。

カスタムモデルに関しては初代末期の「カスタムZ」のイメージをよりグレードアップした感じで順当な進化となった。先代同様、標準モデルとは大幅に異なる内外装で所有欲や満足感を与えてくれるモデルになっている。

【初代・後期・カスタム派生モデル】スズキ スペーシア カスタムZ(MK42S型)

OEMモデル マツダ・3代目フレアワゴン カスタムスタイル(MM53S型)

なお、2代目スペーシアは先代と同じくマツダ自動車へ「フレアワゴン カスタムスタイル」としてOEM供給されている。

マツダ版との違いはエンブレム程度で、内外装は同じだがブランド効果によりスペーシアカスタムとは印象が異なる場合もあるので、特にスズキに抵抗感のある人や他人と被りたくない人はマツダバージョンを選んでみると良いかも。

【3代目・前期】マツダ フレアワゴン カスタムスタイル(MM53S型)

 

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