【クロスオーバーSUV風】スズキ スペーシア ギア(MK53S型)概要解説 | シン・軽自動車マニア

【クロスオーバーSUV風】スズキ スペーシア ギア(MK53S型)概要解説

スペーシア ギア

スペーシアギアはスズキのハイトワゴン型軽自動車。スペーシアの派生となるクロスオーバーSUVハイトワゴンモデルである。

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スズキ スペーシア ギアとは?

2018年12月に登場したスペーシアギア。

ハイト系ワゴンのスペーシアをベースに最近人気のジャンルのSUVを融合させたまったく新しい軽自動車として誕生した。

スズキにはすでにトールワゴンとSUVを融合させた「ハスラー」があるが、スペーシアギアはそれよりも室内空間が広いスペーシアをベースとすることで、ハイトワゴン系市場への挑戦的な1台となっている。

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スペーシアギアのコンセプトは「広い室内空間とアクティブスタイルを融合したSUVな軽ハイトワゴン」。その見た目からも想像できるように室内空間は広いのに見た目はSUV寄りというありそうでなかった1台で、デビュー当初はダイハツもホンダにもない全くの新ジャンルであった。

ハイトワゴンを選ぶユーザーの中でも「もっとアクティブに使いたい」というニーズを掘り起こすモデルとしている。

フロントデザインはスズキが誇るSUV、ジムニーを彷彿とさせる専用丸目ヘッドライトにSUV風のグリル、ボンネットなど随所にSUVテイストを散りばめノーマルにもカスタムにもない個性的な顔つきとした。

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天井にはルーフレールを標準装備とし、ガンメタリック色をルーフやグリル、バンパーに施すことでSUVらしさを表現している。

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インテリアはブラックを貴重とし、オレンジのスティッチを散りばめツールボックスをモチーフとしたインパネアッパーボックスの採用で遊び心ある室内空間とした。

メカニズムではスズキのマイルドハイブリッドを自然吸気エンジンとターボの全グレードに標準装備。スリムサーキュレーターと後席両側ワンアクションパワースライドドアも標準装備で快適性をアップ。

さらにアウトドアなどでの使用も念頭に撥水加工のファブリックシートをスペーシアギア用に採用。ラゲッジフロアやシートバック背面にも撥水加工を施し利便性を高めている。

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自動ブレーキに関しては「デュアルセンサーブレーキサポート」、後退時の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」を全車に標準装備。ヘッドアップディスプレイはメーカーオプション設定とした。

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スペーシアギアの一部改良、1型、2型、3型の違いやマイナーチェンジについて

2020年8月・一部仕様変更(2型)

2型スペーシアギアの改良点

2020年8月20日の2型改良では安全装備が強化され、「デュアルセンサーブレーキサポート」が「デュアルカメラブレーキサポート」へアップデート。

夜間の歩行者検知機能が新たに追加されたほか、メーカーオプションの「全方位モニター用カメラパッケージ」の標識認識機能も改良され、従来の車両進入禁止に加え、はみ出し通行禁止・法定速度・一時停止にも対応した。

なお2型改良でそれまでの自動ブレーキ非搭載モデルの名称が「衝突被害軽減ブレーキ非装着車」から「スズキ セーフティ サポート 非装着車」に変更。廉価グレードのハイブリッドGのみの設定とした。

便利装備としては全グレードにUSB電源ソケット2個を追加、フロント間欠ワイパーが時間調節付きとなった。

さらにマルチインフォメーションディスプレイの背景色がアンバーからブラックへ変更。

ボディカラーも若干変更され、ギアはモノトーンカラーで「シフォンアイボリーメタリック」を追加

2トーンルーフ仕様では

  • ツールグリーンパールメタリック
  • ブリスクブルーメタリック

を廃止。入れ替えで

  • クールカーキパールメタリック
  • デニムブルーメタリック  ※2代目ハスラーでも採用

を追加。

1型スペーシアギアと2型スペーシアギアとの違い

スペーシアギア、1型と2型の違いは自動ブレーキ、快適装備、ボディカラーの違いがある。

一番大きなのは自動ブレーキで、1型がデュアルセンサーブレーキサポートに対し、2型以降はデュアルカメラブレーキサポートを採用し、「夜間の歩行者検知」が追加された。

標識認識機能では2型以降で

  • はみ出し通行禁止
  • 法定速度
  • 一時停止

が新たに認識可能となった。機能装備や快適装備では

  • USB電源ソケット2個
  • フロント間欠ワイパー

が追加となり、スマホ使用時に充電しやすくなった。さらにマルチインフォメーションディスプレイの背景もアンバーからブラック色に変更。

ボディカラーは2型以降で

  • シフォンアイボリーメタリック」

2トーンカラーでは

  • クールカーキパールメタリック
  • デニムブルーメタリック

が追加されたが、逆に2トーンカラーで

  • ツールグリーンパールメタリック
  • ブリスクブルーメタリック

が廃止された。シフォンアイボリーメタリック色のスペーシアギアであれば、確実に2型以降のモデルと判別できる。

2021年12月・一部仕様変更(3型・2022年マイナーチェンジ)

2021年12月24日の一部仕様変更(3型)では「全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機」を自動ブレーキ非装備モデルと車椅子仕様以外のグレードにオプション設定化。

ギアでは自動ブレーキに「車線逸脱抑制機能」を追加し、それまでオプション設定だった「ヘッドアップディスプレイ」と「標識認識機能」が標準装備となった。

アルミホイールのデザインも3型でそれまでのスチールホイール風から8本スポークタイプへ変更となった。

インテリアではインパネカラーとシート表皮のアクセント色を変更。インパネカラーボックスにはマットブラック色を採用し、エアコン吹き出し口やスピードメーターの加飾にはカーキ色を採用。シート表皮のステッチにもオレンジ色から変更し新たにカーキ色を施した。

ギアでは特別仕様車として「マイスタイル」が追加設定された。

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スペーシアギアのグレード一覧 ハイブリッドXZ、ハイブリッドXZターボ、マイスタイルの違いなど

フレアワゴン タフスタイルのグレード展開は自然吸気エンジン・上級グレード「ハイブリッドXZ」、ターボエンジン搭載・上級グレード「ハイブリッドXZ ターボ」の2種類。

全グレードマイルドハイブリッド仕様となる。

特別仕様車にはボディ同色グリルを採用し、ホワイトカラーをアクセントにポップに仕立てた「マイスタイル」が設定されていた。

ハイブリッドXZ

スペーシアギアの自然吸気エンジン・上級グレード。スペーシアカスタムのXGよりも上のグレードで装備が豪華。

エクステリアでは

  • LEDヘッドライト/LEDポジション/LEDフォグランプ
  • ガンメタリック塗装電動格納ミラー
  • ルーフレール
  • 14インチアルミホイール
  • 両側パワースライドドア/両側スライドドアイージークローザー

などを標準装備。

インテリアでは

  • フロントインサイドドアクリップ
  • チルトステアリング
  • ロールサンシェード
  • 折りたたみ式バックテーブル(運転席側)
  • 6スピーカーシステム
  • USB充電端子×2

などを標準装備する。安全装備は「デュアルカメラブレーキサポート」などを標準装備する。

ハイブリッドXZ ターボ

ハイブリッドXZにターボエンジンを搭載し、パワフルな走りを実現した最上級グレード。

出典:スズキ認定中古車

内装や機能装備も増えて、ハイブリッドXSに追加で

  • パドルシフト
  • 革巻きステアリング(ブラックステッチ入り)
  • 革巻きシフトノブ(ブラックステッチ入り)
  • USB端子
  • 全方位モニター用カメラ

などが追加で標準装備となる。

特別仕様車 マイスタイル

2021年12月設定の特別仕様車。自然吸気エンジンのハイブリッドXZをベースにボディ同色グリルやホワイトカラーのアクセントを用いポップな印象を与えた特別モデル。

エクステリアでは

  • ヘッドランプガーニッシュ[車体色]
  • ホワイト塗装サイドドアガーニッシュ
  • ホワイト塗装バックドアガーニッシュ
  • フロントグリル[車体色&メッキ]
  • ホワイト塗装カラードドアハンドル
  • ホワイト塗装カラードドアミラー
  • ホワイト塗装・専用14インチアルミホイール[ガンメタリックハーフホイールキャップ付]
  • ホワイトGEARエンブレム(バックドア)

インテリアでは

  • メッキエアコンルーバー
  • 本革巻シフトノブ[メッキシフトノブボタン付き]
  • ホワイト塗装スピードメーターリング
  • ブラウン色インパネカラーパネル
  • メッキインサイドドアハンドル
  • ライトブラウン色の専用ファブリックシート表皮[ホワイトステッチ入り]
  • ラゲッジフロアをファブリックに変更
  • ブラウン&ベージュの専用フロアマット
  • 助手席シートバックポケット[2段、メッシュタイプ][ブラウン]

出典:スズキ認定中古車

ボディカラーはマイスタイル専用のホワイト2トーンルーフ仕様のみとし、新色「ウッディブラウンメタリック」を加えた全4色を設定。

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スペーシアギアのエクステリア(外装)

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出典:スズキ認定中古車

フロントデザイン。スペーシアギアの特徴はなんといってもこの顔。ジムニーハスラーのような丸目ヘッドライトでタントN-BOXにはない個性的な顔つきとした。

グリルもスペーシアとは異なりスタイリッシュなデザインに。バンパーも下部がSUVのスキッドプレート風のものとなっており、全体的にかなり差別化された印象を受ける。フォグランプは全グレードで標準装備。

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出典:スズキ認定中古車

サイド。ベースはスペーシアだが、天井にはルーフレールを標準装備。かつルーフをガンメタリック。

ボディ下部のサイドアンダースポイラーにスキッドプレートのデザインを与えかつドアハンドル、ドアミラー、ドアアンダーガーニッシュ、サイドアンダースポイラーにもガンメタリックで統一し、ツートンカラーとすることでSUVのイメージを与えている。

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ボディカラーは黒系1色にガンメタリックで塗り分けた2トーンカラーの全9色(2020年8月改良時にシフォンアイボリーメタリックが追加)。

特にスペーシアにもスペーシアカスタムにも非設定のイメージカラー、「アクティブイエロー ガンメタリック2トーンルーフ」は非常に目立つ色で遊び心満載だ。

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出典:スズキ認定中古車

足元は自然吸気エンジン、ターボ共通で14インチのアルミホイール。ぱっと見スチールホイールに見えるが、実はアルミという面白いやつ。

出典:スズキ認定中古車

2021年12月の3型改良ではアルミホイールのデザインが変更され、スチールホイール風のデザインから8本スポークのスポーティなデザインに変更された。タイヤサイズは155/65R14。

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出典:スズキ認定中古車

リア。リアもフロントやサイドと同じくギア専用のパーツが与えられる。リアバンパーはブラックで塗装されかつフロント同様にスキッドプレート風のデザインが与えられている。

バックドアガーニッシュもブラックカラー。コンビランプはベースモデルのスペーシアと共通。バックドア右下にはスペーシアギアを示すエンブレムが付く。

エンジン・機能装備・安全装備など

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出典:スズキ認定中古車

エンジンはR06A型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンと同インタークーラー付きターボエンジンの2種類。これにISG(モーター機能付き発電機)と専用リチウムイオン電池を組み合わせたマイルドハイブリッド仕様となる。

自然吸気エンジンの最高出力は52ps(38kW)/6500rpm、最大トルクは6.1kg・m(60N・m)/4000rpm。

ターボエンジンは最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは10.0kg・m(98N・m)/3000rpm。

モーターの最高出力は3.1ps(2.3kW)/1000rpm、最大トルクは5.1kg・m(50N・m)/100rpm。

リチウムイオン電池は5個搭載し、最大容量は10Ah。初代・後期で採用されたS-エネチャージ仕様よりもモーターの出力&トルクがアップし、リチウムイオン電池も容量が増えたことで動作領域やアシスト時間が増え「マイルドハイブリッド」となった。

モーターの出力は3.1馬力とたいしたことないように見えるが最大トルクは5.1kgもあり、エンジンと組み合わせると理論上は11.1kgに達する。

これは一般的な軽ターボ車に匹敵するトルクで、自然吸気エンジンながら一時的にターボエンジンのような力強い加速も可能だ。

トランスミッションは全グレードでCVTのみ。駆動方式はFFまたは4WD。安全装備としては運転席、助手席SRSエアバッグに加えてフロントシートSRSサイドエアバッグを全グレードで標準装備。

横滑り防止装置のESP、ヒルホールドコントロールも全グレードで標準装備。シートリマインダーはX系グレードで標準装備とした。

なお、ハスラーにあった4WD用機能のグリップコントロールやヒルディセントコントロールは非搭載となる。

自動ブレーキとしては「デュアルセンサーブレーキサポート」を全グレードで標準装備。単眼カメラとレーザーレーダーの組み合わせで人や車を夜間も含めて検知する。このほか

  • 後退時ブレーキサポート
  • 誤発進抑制機能
  • 車線逸脱警報機能
  • ふらつき警報機能
  • 先行車発進お知らせ機能
  • ハイビームアシスト
  • 後退時ブレーキサポート
  • 後方誤発進抑制機能
  • リヤパーキングセンサー

を備える。

便利機能としては「全方位モニター用カメラパッケージ」をオプション設定。

クルマの前後左右に4つのカメラで別売りのナビゲーションと組み合わせれば「全方位モニター」を実現する。さらに「左右確認サポート機能」も備えた。

2020年8月の改良では「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」を新規採用。全車速追従機能付が付いており、郊外や高速道路での運転を支援する。さらに標識認識機能の向上で一時停止にも対応した。

スペーシアギアは燃費が悪い?

スペーシアギアは燃費が少し悪い口コミやレビューが多い。

これはベースとなったスペーシアよりも特に4WDモデルで車重が重たく、マイルドハイブリッドや高効率なCVTを搭載しているものの、加速性能がモッサリでかつ燃費も悪い傾向にある。

スペーシアのターボ無しFFモデルの車重は850kgに対し、スペーシアギア(ハイブリッドXZ)は880kg。

4WDモデルになるとスペーシア4WDが880kgに対してスペーシアギアの4WDが930kgとかなりの重量級になる。

このスペーシアギアの930kgという車重は軽バンのエブリイ4WDモデルに匹敵する重量。ワゴンRアルトと比較する100kg以上の差があり、重たい分同じ速度に達するにも加速に時間がかかりガソリンを消費しやすい。

また背の高いスーパーハイトなボディは空力抵抗も不利でスペーシアギア4WDモデルは実燃費が悪い傾向にある。

ターボ車であればより低回転で大きいトルクが出るので、ガソリン消費量はターボの分多くなるが無駄に高回転まで使わなくなるので、実はスペーシアギアは「ターボ4WD」よりも「ターボ無しの4WD」の方が実燃費が悪い。

スペーシアギアのインテリア(内装)

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出典:スズキ認定中古車

インパネ。スペーシアギアの内装は黒を貴重とし、スペーシアカスタムに似ているが、インパネアッパーボックスを専用品に変更。

シルバー色かつツールボックスをイメージしたXのデザインが与えられた。さらにエアコン吹出口にオレンジのアクセントカラーが採用され、アクティブな雰囲気としている。

出典:スズキ認定中古車

2021年12月の3型以降はエアコン吹き出し口やルーバーリング、助手席バックポケットの加飾にカーキ色を採用。インパネアッパーボックスはマットブラック色に変更された。

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出典:スズキ認定中古車

ステアリングは全グレードで本革巻ステアリングホイール。

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出典:スズキ認定中古車

スピードメーター。ノーマルのスペーシア用のタコメーターなし・1眼タイプとなる。

スペーシアカスタムには全グレードタコメーター付きとなっているが、不思議なことにスペーシアギアでは逆の全グレードで(ターボ仕様でも)タコメーターなしとなる。ここはコストカットか?

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出典:スズキ認定中古車

フロントシートはベンチシートタイプ。撥水加工が施されたファブリックシートで、オレンジのスティッチ入り。

2021年12月の3型改良ではステッチ色をカーキ色に変更した。

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出典:スズキ認定中古車

リアシート。

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天井にはスリムサーキュレーターを標準装備する。

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出典:スズキ認定中古車

ラゲッジルーム。

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出典:スズキ認定中古車

リアシートを倒した状態。アウドドアでの利用を念頭にラゲッジルームとリアシート背面には標準で撥水加工が施される。

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ハスラーよりも荷室は広大で、自転車がタイヤを外さずとも載せれたり、サーフボードもシートアレンジでそのまま積載可能だ。

スペーシアギアの総評

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出典:スズキ認定中古車

スペーシアギアは背の高いハイトワゴンであるスペーシアをベースに内外装でSUV風の専用パーツをあしらい、ハイトワゴンのクロスオーバーSUVとしたモデルである。

すでにスズキにはハスラーがあるが、それよりも広大な荷室を持つスペーシアがベースのため、キャンプ、サイクリング、釣り、サーフィン、車中泊等において大容量の荷室でよりアクティブに対応でき、かつ見た目もSUVという(※デビュー当初は)他社にはないモデルとなっていた。

また、走りもマイルドハイブリッドの全車採用でベースのスペーシアよりも格段によく、特にターボ付き出あればその車重をものともせず加速する。

この点も(※デビュー当初は)他社にはないメリットであった。ただし雪国での足として考えるとハスラーよりも最低地上高が低く、4WD的な機能も削ぎ落とされているので少し注意が必要だ。

この場合、三菱の「eKクロス スペース」であればグリップコントロールとヒルディセントコントロールが標準装備されているので、スペーシアギアよりは雪道など悪路に強いと言える。

※その後のマイナーチェンジでは名称変更とエクステリアを完全変更した「デリカミニ」を登場させ、大人気となった

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なお、2022年8月にはスペーシアカスタムをベースに4ナンバー化した第4のモデル、「スペーシアベース」が登場した。

ラゲッジスペースを目的に合わせてアレンジし、車中泊はもちろん、ペット同伴旅行、個人配達(宅配)、オフィススペースなど多彩な使い方と、4ナンバー化による安い軽自動車税など、ギアとは異なる魅力を与えたモデルとなっている。

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スペーシアギアは人気がない?売れてない?売れてるの?

スペーシアの派生モデルとした誕生したスペーシアギア。

ライバルのホンダ・N-BOXダイハツ・タント、三菱や日産連合のeKスペースルークスに対抗するためのモデル追加だったが、街中を見てもスペーシアギアはほとんど見かけることが少ない。

販売台数を見てもデビュー当初は良かったものの、スペーシアシリーズの中でも売れないモデルとなっている。

この理由は

  • カスタムモデルとしてスペーシアカスタムが存在し、モデル競合する
  • スペーシアカスタムは女性も買うが、個性的なスペーシアギアは男性ユーザーしか買わない
  • スペーシアギアが想定するアウトドアユーザーは男性に多く、女性ユーザーに売れない
  • スペーシアカスタムと同じく標準スペーシアよりも価格が高い

などが考えられる。

【2代目】スズキ スペーシアカスタム(MK53S型) グレード一覧・概要解説

これら背景からテコ入れとして女性でも買いやすいエクステリアや専用内装を与えた特別仕様車、「マイスタイル」を追加。女性ウケしやすいモデルを追加投入している。

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スペーシアギアはスズキのハイトワゴン型軽自動車。スペーシアの派生となるクロスオーバーSUVハイトワゴンモデルで、「マイスタイル」はその特別仕様車である。出典:スズキ認定中古車スズキ スペーシア ギアとは?2018年12月に登場したスペーシア...

またその後は4ナンバーで軽貨物仕様とした「スペーシアベース」を追加するなど、テコ入れがなされている。

【4ナンバー・軽貨物仕様】スズキ スペーシア ベース(MK33V型)
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