【後期型】ダイハツ ミラココア プラス(L675S/L685S型)

ミラ ココア

ミラ・ココアはダイハツのハッチバック型軽自動車。ミラジーノの後継モデルで、「ミラココア プラス」はそのカスタムモデルである。本稿では2014年12月マイナーチェンジ~を後期型とし、これを扱う。

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画像参照元:Goo-net

概要

ミラ・ココアは、それまで存在したクラシック風のミラジーノの後継車種として2009年8月に誕生した。

ミラココアでは先代のミラジーノと比較するとレトロ感が薄くなり、よりとっつきやすいボディフォルムが特徴で、これにミラ・ジーノと同じような丸目ヘッドライトとベーシックなバンパーが組み合わされる。

ミラ・ジーノから続くこの手の軽は売れ筋のムーブに比べると広さでは勝てないものの、昔のミラやアルトの雰囲気が残るベーシックなハッチバックタイプの軽自動車で、室内空間よりもスタイリングに重点を置いた設計だ。

軽自動車市場ではかならずしも皆がムーブワゴンRタントN-BOXを買うわけではないので、その需要(特に若い女性)を狙ったものである。

デザインは「あたたかモダン」をコンセプトとし全体的にクラシカルな感じで、デザイン重視の軽自動車である。長方形を基調としながら角は丸く全体的に優しい感じに仕上がり、シンプルでありながら心に残るデザインを実現した。

先代(2代目ミラジーノ)では特有の丸みとバランスとの取れたハッチバックで個性的なボディスタイルだったが、このミラココアでは同年式のライバルとなる2代目アルトラパンに良く似たボディスタイルとなった。

また、インテリアも女性向けを意識し、水平基調のシンプル造形にインパネやドアトリムをらラウンドスクエアとすることで統一感を演出するとともに、親しみやすさや暖かさを表現。ミラと名が付くものの、まったく異なる内装で上質感も追求した。

エンジンはKF-VE型のツインカムDVVT3気筒DOHC自然吸気エンジンのみを採用。「インプットリダクション方式3軸ギヤトレーン構造」を採用したCVTと組み合わせることで優れた燃費性能を実現した。このあたりのメカニズムは同年代のムーヴコンテによく似ている。

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そのカスタムモデル的なグレードとして設定されたのが「ミラココア プラス」である。

プラスではその名前の通りミラココアに上級な装備を追加したグレードで、ノーマルに対し外装ではフォグランプとターンランプ付きドアミラー、専用デザインのフルホイールキャップ。

内装ではココアエンブレム付きの上質なスエード調シート表皮(イエローベージュカラーでデオドラント機能付き)やファブリックトノカバーの採用でインパネと統一感あるデザインとし、プラスアルファで上質感をアップさせたグレードとなっている。

後期型・ミラココア プラスの改良点と中期、前期との違い

そして2014年8月には2回目となる大規模マイナーチェンジを実施し後期型となった。

L675S/L685Sミラココア 後期型 フロント

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L675S/L685Sミラココア 中期型 フロント

後期型ではフロントデザイン(フロントグリル&バンパー)を変更したほか、ボディカラーと内装色を大幅追加。その組み合わせは軽自動車では最多となる160通りとなりカラーリングでの個性は随一となっていた。

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L675S/L685Sミラココア 後期型スピードメーター

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L675S/L685Sミラココア 中型型スピードメーター

さらに後期ではスピードメーターのデザインも変更し、自発光式メーターに。よりレトロ感漂う質感の高いデザインに変更し、

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シート表皮もアイボリー、ブラウン、ピンクベージュの3色から選択可能とした。加えて後期型ではルームランプに「LEDジュエルランプ」を新設定した。

そして後期モデルでは珍しい地域限定の特別仕様車も細かく設定。選ぶ楽しさを与え地域ごとに細分化することで個性や感性を表現できるようにした。

その他メカニズムでは中期型から採用となった第2世代KFエンジンにイーステクノロジーから新たにクールドi-EGRやCVTサーモコントローラーを適用したことでFFモデルでは29.0km/l(JC08モード)の燃費を実現。

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ヘッドライトにココアプラスでは最新のLEDタイプを採用。リアコンビランプには全グレードでエマージェンシーストップシグナルを採用し加えて乗り心地の改善や静粛性の実現などで基本性能を向上させた。

ミラココアの後期型か、中期、前期を見分けるポイントはフロントデザイン、テールランプなどがある。開口部が大きいフロントグリル&バンパーのココアは後期。小さいのは中期または前期。

リアも中期モデル以降はクリアーテールが採用され、前期とは差別化される。クリアーテールでも中期はストップランプが電球タイプ。後期はLEDとなるのでこのあたりが見分けるポイント。

グレード構成はそれまでの最上級Gグレードが廃止され、かわって「プラスXスマートセレクションSN」グレードが追加設定された。

後期型・ミラココアプラスのグレードの違い、Xリミテッドなど

後期型ミラココアプラスのグレードは、「プラスX」と「プラスXスマートセレクションSN」、「プラスXリミテッド」の3種類。ベーシックなLグレードは中期型で廃止され、後期型プラスでは上級グレードのみの設定となる。

プラスXは後期ココアプラスの中では一番価格が安かったが上級グレードの位置づけ。ノーマルココアのエントリーグレードには非装備のオートエアコンやLEDヘッドライト&フォグランプ、メッキグリルやルーフレール、専用シート表皮などを標準装備する。

プラスXスマートセレクションSNは後期モデルの特別仕様車で、プラスXに「スマートフォン連携メモリーナビゲーションシステム」、「スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)」、「スーパーエアクリーンフィルター」3点セットを追加装備したモデル。

プラスXリミテッドはモデル終盤に上の「プラスXスマートセレクションSN」を改名し、カタロググレードに昇格した最上級グレード。スマートセレクションSNの上記3点セットが標準装備となる。

エクステリア

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フロントデザイン。後期型ではフロントグリルとフロントバンパーのデザインが刷新され、かつココアプラスでは大型メッキグリルが加わり精悍さと愛嬌を兼ね備えた顔つきに変化した。

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後期型ではハイロー独立式を採用しロービーム側のヘッドライトをLED化。加えてリング状のLEDクリアランスランプも追加し中期型までと比べると大改良がなされている。ミラココアとはライトの光り方がかなり異なるため、ここはプラスの大きなセールスポイント。

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さらにバンパー部ではメックフロントバンパーガーニッシュとフロントLEDイルミネーションランプを標準装備。中期型まではフォグランプとなっていたが、ダイハツ公式によればこれは「イルミネーションランプ」とのこと。

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サイド。このあたりはデザイン上は同じ。プラスではサイドターンランプ付近に「メッキオーナメント」が加わり、ルーフ部分には「シルバールーフレール」を標準装備。クラシカルな雰囲気を与えている。ただし、この装備により全高がノーマルよりも30mm高い1560mmとなるため立体駐車場にギリギリ入らない場合が多くなる点に注意。

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ボディカラーにおいては後期型で大幅追加となりボディカラーとして「シルキーラベンダーメタリックオパール」とそれまで特別仕様車のスペシャルコーデ専用だった5種類の2トーンカラーをオプションとして。さらに廃止されいていた「シャイニングレッド」と「ココベージュメタリック」を復活させ全15色のボディカラーを設定した。

ただし、2016年7月に「シルキーラベンダーメタリックオパール」と「マスカットグリーンメタリック」をオーダーストップ&廃止。同様にこの2色のツートンカラー仕様もオーダーストップ&廃止となり全11色となった。

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セキュリティーアラームは引き続き全グレードで標準装備。後期型ではリクエストスイッチ付きのキーフリーシステムを設定した。

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足元は引き続き14インチスチールホイール+デザインホイールキャップ。

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リア。後期型では新たにグレード名の“+”をモチーフにしたプラス専用の「ハッピークローバーエンブレム」が加わりワンポイントのアクセントが追加された。

これ以外は中期型と同じでクリアーコンビランプ(ブレーキランプはLED仕様)を標準装備とリアバンパーがメッキコーナーモール付きとなる。さらに後期型では全車にエマージェンシーストップシグナルを標準。

なお、2015年4月マイナーチェンジでバックドア左下の「エコアイドル」エンブレムが廃止され撤去された。

エンジン・機能

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エンジンは中期型より採用の第2世代KF型3気筒DOHC自然吸気エンジンのみ。

最高出力は52ps(38kW)/6800rpm、最大トルクは6.1kg・m(60N・m)/5200rpmとなる。

加えて後期型ではミライースの「イーステクノロジー」からクールドi-EGRやCVTサーモコントローラーを適用し(中期型で採用のエコアイドルとエコ発電制御などと組み合わせることで)中期型よりも燃費がアップ。

FFモデルで29.0km/L(JC08)を達成した。デビュー当初は10.5モードではあるがFFモデルで19.4km/Lだったことを考えると、少なくとも4割以上も向上させたことになる。

その一方で、後期型でもスマートアシストなどの自動ブレーキはムーヴコンテ同様に設定がなく、デザインが良いだけに少し残念なポイントだ。

安全装備として運転席&助手席エアバッグとEBD付きABSを全グレードで標準装備する。

インテリア

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インパネ。後期型ではデザインは前期や中期と同じ。

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一方でプラスではアイボリー、ブラウン、ピンクベージュの3色からインパネカラーを選択可能とした。

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エアコンは全グレードオートエアコン。後期型ではオートエアコンの液晶パネル付近が変更され、より使いやすくなった。

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スピードメーターは後期型でデザインを刷新。自発光3眼メーターとし背景パネルにブラウンをあしらいレトロ感を強くした。

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フロントシート。プラス用の専用シートで、デオドラント機能付の上質なスエード調シート表皮となっている(写真はピンクベージュ色)。

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さらに後期型ではこれをインパネと同じくアイボリー、ブラウン、ピンクベージュの3色からインパネカラーを選択可能とした。

これによりインパネカラーをアイボリー。シートカラーをブラウンといったように組み合わせが可能となり、女性が好む個性や感性に合わせて選択する楽しさもプラスさせている。

これはダイハツ社内の女性社員により発足した「ココかわプロジェクト」によるもので、後期型ではこのカラーリングをプラスしたほか、オプションパーツを含めて外装デザイン、ボディカラー、内装色の組み合せで160通りのバリエーションから選択可能としている。

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さらに後期型ではルームランプに「LEDジュエルランプ」を新設定(Xグレードで標準装備)。ジュエリーボックスをモチーフにした専用デザインで非点灯時の内装のデザイン性を高めた。

これと同時に点灯時は高輝度LEDによる宝石のような輝きを放つことで高い実用性を両立している。

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リアシート。スライド機構は非装備。2012年4月マイナーチェンジで左右分割式から一体可倒式に変更されている。

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ラゲッジルーム。

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リアシートを倒した状態。

まとめ

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ミラココア・プラスの後期型は大型メッキグリルやバンパーガーニッシュにより精悍さをアップ。先進のLEDヘッドライトやLEDイルミネーションによりスタイリッシュ感もプラスさせ、女性に嬉しいボディカラーや内装カラー、オプションパーツなどで細かな自分だけの仕様を選べるようにしたマイナーチェンジとなった。

ライバルのスズキでもここまで細かく仕様をできるようなモデルは存在せず、より女性目線に立ってのマイナーチェンジとなっている。

同年代のモデルに比べると自動ブレーキが無いなど不利な点もあるが、ムーヴコンテと同様にデザイン重視であれば十分魅力的なモデルであり、タントのようなスペースが不要とういう条件下であれば特に女性に嬉しいモデルである。特に後期モデルではデザインや内装などかなり洗練&熟成されれているのでこれもポイントだ。

なお、後期型では北海道限定の特別仕様車の「ミラココア 雪ミク」や、関東限定の「ミラココア リベンダ」など地域限定モデルが11種類も設定されるなどよりローカル色を強くした特別仕様車も設定された。その中でも初音ミク仕様はメーカー公式の痛車とあって発表当時はかなりの話題性をあつめた。

中古市場ではこの後期型は比較的新しいモデルゆえに価格は高め。前期に比べると割高がかなりあるが、こういった背の低いモデルで、可愛らしいデザインの軽自動車は一定数需要があり、好きな人にはドンピシャでハマるモデル。女性向け軽自動車として候補にしたい1台である。

ミラココアプラスの生産終了とその理由、ムーヴキャンバスへの移行

なお、ミラココアおよびミラココア プラスは2018年2月に生産終了し、3月には完全に販売終了となった。

その理由としては2016年9月に登場したムーヴキャンバスが同じ客層をターゲットとし被ること、ココアが最新の自動ブレーキに対応できないことと、セダンタイプの軽自動車が以前よりもあまり売れないためである。

同じセダンタイプのミラと同時期の販売終了で、以後は丸目ボディにスライドドア搭載の「ムーヴキャンバス」へ統合。次世代モデルへバトンタッチした。

その後はセダンタイプでレトロ調の軽自動車は出ないと思われていたが、2018年6月に「ミラトコット」がデビュー。背の低いセダンタイプの女性向けモデルとして販売されている。

ミラトコットはミラココア+ムーヴコンテを足して2で割ったようなモデルで、レトロ感あるスクエアボディに愛嬌のあるヘッドライト、レトロ調のインテリアでミライースとはまったく異なる内外装が与えられたセダンタイプの軽自動車となっている。

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